棚や机を作ろうとしてホームセンターの木材コーナーに行くと、必ずといっていいほど目に入るのがパイン集成材です。
幅の広い板が手頃な価格で手に入り、加工もしやすいことから、天板・棚板の材料として多くのDIYerに選ばれています。
この記事では、パイン集成材の特徴・メリット・デメリットと、メルクシパインとラジアタパインの違いをわかりやすく解説します。
パイン集成材の特徴・メリット・デメリット
メルクシパインとラジアタパインの違い
天板・棚板への使い方とホームセンターでのサイズ・価格

DIYについての知識やポイント、知って得する情報などを紹介します。
現在は賃貸マンションに住んでいて、9割以上の家具を自作しながら理想の部屋づくりを楽しんでいます。
本業は機械設計の仕事をしています。
結論 パイン集成材はDIYの天板・棚板に最適な木材!

まずは結論からお伝えします。
パイン集成材は、棚や机を作るときに天板・棚板の材料として真っ先に思い浮かぶ、DIYの定番木材です。
かめとんぼがパイン集成材をおすすめする理由は3つです。
幅の広い板が手に入る 無垢材では難しい300mm・450mm・900mmといった幅の板が1枚で手に入ります。天板や棚板として1枚そのまま使えるのが便利です。
手頃な価格でどこでも手に入る 910×300×15mmで約2,000円が目安で、ほぼどこのホームセンターでも確実に入手できます。
加工しやすい 集成材の中では比較的柔らかく、のこぎりやインパクトドライバーがスムーズに入ります。DIY初心者でも問題なく扱えます。
一方で、柔らかい分比較的傷がつきやすく、環境によっては反りが出るといった特徴もあります。このあたりは後の章で詳しく解説します。
以下、パイン集成材の特徴について順番に解説します。
パイン集成材とは?
パイン(松)とはどんな木か

パインとは松(マツ科)の総称です。世界各地に分布しており、建材・家具材として古くから広く使われてきた樹種です。
針葉樹の中では比較的柔らかく軽い部類に入り、加工しやすいのが特徴です。色味は白っぽいものが多く、木目はまっすぐで均一なものが多いです。
集成材とは?

パイン集成材は、パイン(松)の無垢材を小さなブロック状に切り出してから、同じ方向に並べて接着剤で貼り合わせた板材です。
このような工法で作られた木材を、「集成材」と呼びます。
無垢材では作りにくい幅の広い板を作れるのが集成材の最大の特徴で、パイン集成材はその中でも最もよく使われる定番材です。
集成材についての詳しい解説は、こちらの記事をご覧ください。

パイン集成材の特徴
色・木目・表面の仕上がり

パイン集成材は白っぽいクリーム色の色味が特徴です。
木目はまっすぐで均一なものが多く、主張が強すぎないため、どんなインテリアにも合わせやすいです。
表面はあらかじめ研磨されており、買ってきたそのままの状態でも十分きれいです。やすりがけの手間が少なく、塗装のりもよいため、ステイン・ワックス・ペンキなど幅広い仕上げに対応できます。
集成材の特性上、小さな木材を貼り合わせた継ぎ目が表面に見えます。気になる場合は塗装で目立たなくできますが、かめとんぼ的にはこの継ぎ目もパイン集成材らしい自然な表情として好きです。
硬さ・重さ
パイン集成材は集成材の中では比較的柔らかい部類に入ります。広葉樹(タモ・オーク・ウォールナットなど)と比べると明らかに柔らかく、のこぎりやインパクトドライバーが軽い力でスムーズに入ります。

重さは同じサイズの広葉樹系集成材と比べると軽く、持ち運びや取り回しがしやすいです。大きな天板を一人で扱う場面でも、比較的負担が少ないです。
パイン以外の集成材の種類と選び方については、こちらの記事で解説しています。

パイン集成材の種類
ホームセンターで「パイン集成材」として売られているものには、主に2種類の樹種があります。見た目がよく似ているため混同しやすいですが、産地と特徴が異なります。
メルクシパインの特徴
メルクシパインは、東南アジア(インドネシア・マレーシアなど)原産の松です。
色味はやや黄みがかったクリーム色で、木目は比較的はっきりしています。節が少なめのものが多く、均一な板面が得られやすいです。
ホームセンターによっては「ホワイトパイン」「クリアパイン」という名前で売られていることもあります。
ラジアタパインの特徴
ラジアタパインは、ニュージーランド・チリなどで植林されている松です。成長が早い樹種のため、安定した供給ができるのが特徴です。
色味は白っぽく明るいクリーム色で、木目がまっすぐで均一なのが特徴です。メルクシパインと比べると木目の主張が穏やかで、シンプルでスッキリとした見た目になります。
どちらを選べばいい? かめとんぼ的にはラジアタパイン
かめとんぼ的には、ラジアタパインが好みです。
理由は白くきれいな木肌と、まっすぐで均一な木目です。塗装なしのオイル仕上げでも十分きれいに仕上がり、どんなインテリアにも合わせやすいです。
ただしホームセンターによっては、どちらの種類のみしか取り扱いが無かったり、どちらの種類かが明記されていない場合もあります。「パイン集成材」とだけ書かれている場合は、実物の色味と木目を確認してから選ぶのがおすすめです。
パイン集成材のメリット
幅の広い板が手に入る

無垢材では難しい300mm・450mm・900mmといった幅の板が1枚で手に入ります。天板や棚板として1枚そのまま使えるため、複数枚を並べて接合する手間が省けます。
かめとんぼも棚の天板や机の天板にパイン集成材をよく使っています。幅の広い板が1枚で手に入る手軽さは、他の木材にはなかなかない強みです。
塗装との相性がよい
塗装のりがよく、ステイン・ワックス・ペンキなど幅広い仕上げに対応できます。ステイン塗装で色をつければ、高級感のある雰囲気に仕上げることもできます。
塗装の詳しい方法については、今後別記事で解説予定です。
手頃な価格でどこでも手に入る
集成材の中でも最安クラスで、ほぼどこのホームセンターでも確実に手に入ります。
910×300×15mmで約2,000円が目安です。
まとめ買いしてもコストがかさみにくく、加工に失敗しても気軽に買い直せるのも初心者にとって大きな安心感です。
加工しやすい
柔らかめの木材なので、初心者でも力をかけずに加工できます。
ホームセンターのカットサービスを使えばさらに手軽で、届いたままの板をそのまま作業に使い始められます。
パイン集成材のデメリット・注意点
傷がつきやすい
柔らかさはメリットでもありますが、裏を返せば傷がつきやすいということでもあります。
ドライバーの先端などとがったものを刺したり、コップの角をぶつけたりすると、うっかりへこんでしまうことがあります。
傷が気になる場合は、広葉樹系の集成材(タモ・オーク・ウォールナットなど)を検討してください。
広葉樹はパイン集成材より硬く、傷がつきにくいです。

反りが出ることがある
パイン集成材は湿気の影響を受けやすく、環境によっては反りが出ることがあります。特に幅の広い板は反りが出やすいため、購入時に反っていないか確認してから選ぶことが大切です。
また購入後も、常に直射日光が当たる場所や湿気の多い場所への設置は避けた方が無難です。
パイン集成材はこんな作品に向いている
天板・棚板への使い方
パイン集成材が最も活きる使い方は、棚の天板・机の天板・本棚の棚板など、幅の広い板が必要な場面です。
幅300mm・450mm・900mmの板が1枚で手に入るため、複数枚を並べて接合する手間なく天板として使えます。
かめとんぼも棚やデスクを作るときの天板・棚板にはパイン集成材をよく使っています。加工しやすく価格も手頃なので、初めての作品づくりにも最適です。
具体的には次のような作品に向いています。
デスク・ダイニングテーブルの天板
本棚・飾り棚の棚板
テレビ台の天板
収納ボックスの蓋・側板



向いていない用途
屋外・水回りへの使用 パイン集成材は耐水性が低いため、屋外や水がかかる場所には向きません。水回りで使いたい場合はヒノキなど耐水性の高い木材を選んでください。
棒状の部材(脚・柱など) パイン集成材は板材として売られていることがほとんどで、棒状の部材としては使いにくいです。脚や柱にはSPF材を選んでください。
SPF材の特徴・使い方については、こちらの記事で解説しています。

ホームセンターでのサイズと価格

よくあるサイズ一覧
ホームセンターでよく見かけるパイン集成材のサイズの一例です。ホームセンターにもよりますが、実際はもう少し細かいサイズ刻み(250mmや350mmなど)で売られていることも多くあります。
| 幅 | 長さ | 厚み |
|---|---|---|
| 300mm | 910mm・1820mm | 12mm・15mm・18mm |
| 450mm | 910mm・1820mm | 12mm・15mm・18mm |
| 910mm | 1820mm | 15mm・18mm・25mm |
厚みの選び方の目安は次の通りです。
12mm・15mm 棚の棚板・引き出しの前板など、強度よりも軽さを重視したい場面に向いています。
18mm デスクの天板・本棚の棚板など、ある程度の強度が必要な場面に向いています。DIYで最もよく使われる厚みです。
25mm 重いものを乗せる棚や、がっしりした家具を作りたい場面に向いています。その分重くなるため、扱いには注意が必要です。
ホームセンターの木材サイズ規格の全体像については、こちらの記事で確認できます。

価格の目安
910×300×15mm 約2,000円
1820×300×15mm 約3,500円
1820×450×18mm 約6,000円
1820×910×18mm 約8,000円
価格は店舗・地域によって異なります。
加工オプションが必要なときはマルトクショップで
面取り・コーナーR加工・穴あけ・反り止めの取り付けなど、 ホームセンターでは対応できない加工が必要な場合は、 ネットの木材通販ショップのマルトクショップで購入するのがおすすめです。
サイズをミリ単位で指定したフリーカットに加えて、
面取り加工
コーナーR加工
円形・四角形の穴あけ
反り止めの取り付け
といった各種加工オプションを追加した状態で届けてもらえます。
届いてそのまま使える状態にしてもらえるため、 工具を持っていない方や加工の手間を省きたい方にも便利です。
マルトクショップの詳しい使い方については、こちらの記事で解説しています。

まとめ
今回はパイン集成材の特徴・メリット・デメリットと、天板・棚板への使い方を紹介しました。
・幅の広い板が手頃な価格で手に入り、DIYの天板・棚板として最もよく使われる定番材
・白っぽいクリーム色で木目が均一なラジアタパインがかめとんぼのお気に入り
・柔らかく加工しやすい反面、傷がつきやすいため用途を選ぶ
・購入時は反りをしっかり確認してから選ぼう
・屋外・水回りへの使用は不向き。脚や柱にはSPF材を選ぼう
木材選びの全体像については、こちらのまとめ記事で解説しています。













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