ホームセンターの木材コーナーでよく見かけるSPF材・ホワイトウッド。
安くてどこでも手に入ることは知っているけど、実際どんな木材なのかよくわからないという方も多いと思います。
結論からいうと、SPF材は加工がしやすくて値段もお手頃なDIY初心者におすすめの木材です。
この記事では、SPF材の特徴・メリット・デメリットと、ホームセンターでの選び方をわかりやすく解説します。
SPF材・ホワイトウッドとは何か、名称の意味と違い
SPF材のメリット・デメリットとDIYでの使い方
ホームセンターでSPF材を選ぶときの注意点

DIYについての知識やポイント、知って得する情報などを紹介します。
現在は賃貸マンションに住んでいて、9割以上の家具を自作しながら理想の部屋づくりを楽しんでいます。
本業は機械設計の仕事をしています。
結論 SPF材はDIY初心者に最適な木材!
まずは結論からお伝えします。
SPF材はDIY初心者が最初に使う木材として、とてもおすすめの木材です。
SPF材をおすすめする理由は3つです。
加工しやすい 柔らかい木材なので、のこぎりやインパクトドライバーがスムーズに入る
どこでも手に入る 全国どこのホームセンターでも確実に入手できる
とにかく安い 木材の中でも最安クラスで、まとめ買いしても財布へのダメージが少ない
かめとんぼ的には、机の脚・棚の柱・ラックのフレームなど棒状の部材が必要な場面はSPF材をよく使います。
扱いやすさとコスパのバランスで、他の木材が追いつきません。
一方で、デメリットもあります。反りや節が出やすく、屋外・水回りへの使用には向きません。このあたりは後の章で詳しく解説します。
ここから、SPF材の特徴について解説していきます。
SPF材・ホワイトウッドとは?

SPFってどういう意味?
SPFとは、3種類の北米産針葉樹の頭文字を取った名前です。
Spruce(スプルース):トウヒ
Pine(パイン):松
Fir(ファー):モミ
これら3種類は見た目・硬さ・加工のしやすさが非常に似ているため、まとめてSPF材として流通しています。
ホームセンターでSPF材として売られているものは、この3種類のどれか、または混在していることがほとんどです。
ホワイトウッドとの違いは?
ホームセンターでSPF材の隣に「ホワイトウッド」という名前の木材が並んでいることがあります。
ホワイトウッドはSPFに近い性質を持つヨーロッパ産の針葉樹の総称で、厳密にはSPF材とは別の木材です。
ただし見た目・硬さ・価格帯がほぼ同じで、DIYでの使い方も変わりません。
かめとんぼ的には、DIYの用途であればSPF材とホワイトウッドはほぼ同じものとして考えて問題ありません。
2×4材との関係は?
ホームセンターではSPF材は「2×4材」「1×4材」といったサイズ規格の名前で売られていることがほとんどです。
ここで少し整理しておきます。
SPF材:木材の材種(樹種)の名前
2×4材:木材のサイズ規格の名前
つまり「2×4材のSPF」というのが正確な表現で、2×4はSPF材の規格サイズのひとつです。
ホームセンターでは「2×4材=SPF材」としてほぼ同義で使われていますが、厳密には別の概念です。
2×4材をはじめとするサイズ規格の詳細については、こちらの記事で解説しています。

SPF材の特徴

色・木目・表面の仕上がり
SPF材は白っぽい色味が特徴です。木目はありますが主張が強すぎず、塗装なしでそのまま使ってもナチュラルな雰囲気が出ます。
表面はあらかじめ研磨されており、角の部分も「面取り」と呼ばれる処理で滑らかに仕上げられています。そのため買ってきたそのままの状態でも十分きれいで、初心者でもすぐに使い始めることができます。
塗装との相性もよく、ステイン・ワックス・ペンキなど幅広い仕上げに対応できます。
硬さ・重さ
SPF材は針葉樹の中でも比較的柔らかい部類に入ります。
同じ針葉樹のヒノキと比べても柔らかく、広葉樹(ウォールナット・オークなど)と比べると明らかな差があります。
重さも軽めで、2×4材(38×89mm)・長さ1820mmでも一人で片手で持てる程度です。
大量に購入してもホームセンターから車への積み込みや、作業場での取り回しに苦労しません。
SPF材のメリット

加工しやすい
柔らかくて軽いSPF材は、DIY初心者にとって扱いやすい木材です。
のこぎりを当てると刃がすんなり入るので、手のこぎりでも疲れずにカットできます。
インパクトドライバーでのビス打ちも抵抗が少なく、ビスが最後までしっかり締め込めます。
また軽いので、作業台への載せ下ろしや仮組みのときに一人でも取り回しやすいです。
大きな棚やラックを作るときも、材料の重さに振り回されることがありません。

どこのホームセンターでも手に入る
全国どこのホームセンターでも確実に手に入ります。
製作途中で材料が足りなくなったり、失敗して買い直したりしても、すぐに同じ材料を調達できるのは大きな安心感です。
とにかく安い
木材の中でも最安クラスです。2×4材(38×89mm)・長さ1820mmで約400円と、まとめ買いしても財布へのダメージが少ないです。
加工に失敗しても「もう1本買い直せばいい」と気軽に考えられるのも、初心者にとって大きなメリットです。
気軽に試せるので、最初の作品づくりのハードルが下がります。
専用の金具・工具が豊富(ツーバイ材規格のメリット)
これはSPF材の材質というよりツーバイ材規格ならではのメリットですが、2×4材をはじめとするツーバイ材には専用の取り付け金具や工具が豊富に揃っています。
のこぎりでまっすぐカットするためのガイドのマイターボックスもツーバイ材のサイズに合わせた製品が多く、初心者でもきれいに加工しやすい環境が整っています。
DIYの作例・アイデアが豊富(ツーバイ材規格のメリット)
ツーバイ材を使ったDIYの作例はSNSや書籍で非常に多く、初心者でもアイデアを探しやすいです。
「2×4材 DIY」で検索するだけで棚・ラック・ベンチ・テレビ台など様々な作品例が見つかります。
DIYの作例をまとめた書籍も多く出版されており、設計図付きで作り方を解説しているものもあります。
最初の1冊としておすすめです。
SPF材のデメリット・注意点

反りや節が多い
SPF材は木材の中でも反りや節が出やすいです。同じ規格でも1本1本状態がかなり異なります。
購入時には必ず実物を確認して、反っていないか・節が多すぎないかをチェックしてから選ぶことをおすすめします。
なお節については、強度に問題がなければ木の個性として活かすこともできます。あえて節のある材を選んでナチュラルな雰囲気を出すという使い方もあります。
屋外・水回りには不向き
SPF材は耐水性・耐候性が低いため、屋外や水回りでの使用には向きません。
屋外に設置する作品(ウッドデッキ・プランターボックスなど)に使う場合は、防腐塗料で表面をしっかりコーティングする必要があります。
屋内の水回り(洗面台周り・キッチン周り)でも、直接水がかかる場所での使用は避けた方が無難です。水回りにはヒノキなど耐水性の高い木材を選んでください。
傷がつきやすい
柔らかさはメリットでもありますが、裏を返せば傷がつきやすいということでもあります。
工具が少し当たっただけでもへこむことがあります。天板など傷が目立ちやすい場所への使用は避け、脚・柱・フレーム材など傷が目立ちにくい場所に使うのがおすすめです。
DIYでの使い方
向いている用途
棒状の部材(脚・柱・フレーム材)
SPF材が最も活きる使い方は、机の脚・棚の柱・ラックのフレームなど、棒状の部材としての使い方です。
2×4材(38×89mm)や1×4材(19×89mm)のサイズ感はこういった用途にぴったりで、かめとんぼも棚やラックを作るときは柱・フレーム部分にはよくSPF材を使っています。
すのこ・フレーム材
薄めのサイズ(1×4材など)を使えば、すのこやウォールシェルフのフレーム材としても使えます。
軽くて加工しやすいので、壁に取り付ける作品にも向いています。
塗装ありきの作品
SPF材は塗装との相性がよく、ステイン・ワックス・ペンキなど幅広い仕上げに対応できます。
塗装することで反りや節が目立ちにくくなるため、仕上がりにこだわる作品では積極的に塗装を取り入れることをおすすめします。
向いていない用途
棚の天板・机の天板
幅の広い1枚板が手に入りにくいため、天板への使用には向きません。
天板・棚板など幅の広い板が必要な場面はパイン集成材を選んでください。

屋外・水回りの作品
前の章で触れた通り、耐水性・耐候性が低いため屋外や水回りへの使用は避けるのがおすすめです。
どうしても使いたい場合は防腐塗料での下地処理が必須です。
傷が目立つ場所
天板や棚板など手がよく触れる場所は傷がつきやすいため不向きです。
見た目の仕上がりにこだわる場所にはシナ合板やパイン集成材を選んでください。


ホームセンターでの選び方・注意点
SPF材は1本1本の状態にばらつきがあるため、購入時に実物をしっかり確認することが大切です。
次の3点をチェックしてから選ぶと失敗を防げます。
反りを確認する
木材をコンクリートなどの平らな地面に置いて確認します。片方の端が浮いていれば反っているサインです。
反りが大きい材は組み立て時にビスで引っ張っても完全には直せないことが多いので、なるべく真っすぐな材を選びましょう。
節の位置と大きさを確認する
節そのものは強度には大きく影響しませんが、節の周辺は木目が乱れていてのこぎりやドライバーが入りにくくなることがあります。
ビスを打つ予定の場所や、見た目が気になる場所に大きな節がないかを確認してください。
割れ・欠けがないか確認する
端面に割れや欠けがないかも確認しておきましょう。
カットサービスを使う場合は端から数cm以内の割れは問題ありませんが、材の中央付近に割れがある場合は別の材を選んだ方が無難です。
まとめ
今回はSPF材・ホワイトウッドの特徴・メリット・デメリットと、DIYでの使い方を紹介しました。
SPFはスプルース・パイン・ファーの3種類の針葉樹の総称。ホワイトウッドもほぼ同じものとして扱ってOK
加工しやすい・どこでも手に入る・安いの3点でDIY初心者に最もおすすめの木材
棒状の部材(脚・柱・フレーム材)への使用が最も向いている
反りや節が多いので購入時は実物をしっかり確認する
屋外・水回りへの使用は不向き。どうしても使う場合は防腐塗料が必須
木材選びの全体像については、こちらのまとめ記事で解説しています。













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