こんにちは
かめとんぼです。
今回は、DIYで使う木材のよくあるサイズと、サイズを知っておくと役に立つ3つの場面について紹介します。
角材・板材のよくあるサイズ
フィート・尺のメートル換算
サイズを知っていると役立つ3つの場面
はじめに
DIYをするときに一番使われる材料として、「木材」があります。
木材を買うときはホームセンターや通販サイトで購入しますが、このホームセンターなどで売られる木材はどんなサイズで売られているか知っていますか?
サイズの予備知識なしで
〇〇mm×△△mmの木材が欲しいなぁ〜
と思っていても、実はそのサイズは手に入りにくいサイズかもしれません。
そうすると、木材をつなぎ合わせる作業が必要になったり、余分な部分を切り落とす必要が出てしまいます。
しかし、あらかじめ木材のよくあるサイズがわかっていれば、木取り、木材カットといった余分な作業、手間を減らせる可能性があります。
そこで今回は、DIYで使う木材のよくあるサイズと、サイズを知っておくと役に立つ3つの場面について紹介します。
角材とは?板材とは?
木材のサイズに関連する話の中では、「角材」、「板材」という言葉が出てきます。
ここではまずこの2つの言葉の意味について確認しておきます。
それぞれの言葉の厳密な定義はありませんが、主に次のような用途に使う木材として分けられています。
角材:柱、支柱、棚の受け木
板材:机の天板、棚板
この2つの分け方は、厳密に〇〇cm以上や〇〇の形といった分け方はないため主観的な面もある分け方ですが、DIYをする上では覚えておくといい言葉です。
合わせて知っておきたいこととして、木材には「無垢材」「集成材」「合板」がありますが、それぞれは
無垢材→角材
集成材・合板→板材
に使われることが多いです。
「無垢材」「集成材」「合板」について詳しくはこちら
角材のサイズ
まずは、角材のサイズについて見ていきます。
角材のサイズは、代表的なものとして次の2つがあります。
2×4材(ツーバイフォーザイ)
ミリ単位材
それぞれについて細かく見ていきます。
2×4材(ツーバイフォーザイ)
2×4材の名前は、断面が2インチ(約5cm)×4インチ(約10cm)の大きさに整えられていることに由来します。
ただし実際には製材後に水分が抜けて縮むので、断面が38mm×89mmのサイズで売られています。
北米で生まれた規格で、ツーバイフォー工法の住宅で使われます。
ツーバイフォー工法とは、2×4材を組み合わせて建物の骨組みを作る工法のことです。
木材のサイズの規格が決まっているため、木材の製材、流通や設計の手間、コストを減らすことができ、北米で多く採用される工法です。
規格が北米で生まれたため、木の種類もSPF(スプルース・パイン・ファーの総称)などの外国由来の種類が多くなっています。
この2×4材は、他にも1×4材、2×2材、2×6材、2×8材というようにバリエーションがあることが特徴です。
2×4材に対して、1×4は厚みが半分、2×2は幅が半分というように規則正しいサイズになっているため、組み合わせる際にも使いやすいバリエーションとなっています。
2×4材のサイズ規格を、入手しやすさ(ホームセンターで取り扱っているかどうか)と一緒にまとめました。


◎・・どこのホームセンターでも売っている
〇・・大きいホームセンターなら売っている
△・・ホームセンターではほとんど売っていない(ネットで取り寄せ)
◎・・どこのホームセンターでも売っている
〇・・大きいホームセンターなら売っている
△・・ホームセンターではほとんど売っていない(ネットで取り寄せ)
このバリエーションの豊富さの他にも、柔らかく加工がしやすい、表面にカンナがけがされていて使いやすいなどの特徴があり、DIYで非常によく使われる角材です。
2×4材の特徴について詳しくはこちら
また、2×4材の長さはフィートで表されます。
1フィート約300mmで、6フィート(1820mm)がDIYでは一番基本となるサイズです。
よくある長さと、mm換算した値は次のようになっています。

ミリ単位材
ミリ単位材は、その名の通り断面積が20mm×20mmのように主に10mm単位で揃えられた木材です。
長さも同様に、500mm、1000mmの単位で切り揃えられています。
インチで表される2×4材に対して名づけました。
上の2×4材は外国由来の種類が多かったのに対し、このミリ単位材はスギ、マツなどの日本由来の木材に多くなっています。
日本人に馴染みの深いミリ単位の幅、長さとなっているため、直感的にサイズがわかりやすいのがメリットです。
板材のサイズ
続いて、板材のサイズについて見ていきます。
板材は机の天板、棚板などに使われる木材です。
板材には、木を薄く切り出したベニヤ(ベニヤ板とも言います)と、そのベニヤを何枚か重ねて厚みを持たせた合板があります。
ベニヤ、合板を含む板材は
910mm×1820mm
のサイズを基本としています。
このサイズを基本として、長さを半分にした910mm×910mmや、3等分にした600mm×910mmサイズが売られています。
日本に古くからある長さの単位で「尺」という単位がありますが、この910mm×1820mmを尺単位で表すと3尺×6尺となるため、910mm×1820mmのことを「サブロク」と呼んだりもします。
また、サブロクサイズほどは登場回数は多くないですが、より大きい1220mm×2430mmという規格もあり、こちらは4尺×6尺となるため、シハチサイズと呼ばれます。
板材の厚みについて見てみると、ベニヤの代表的な厚みは、2.5mm、4mm、5.5mmといった厚みがよく使われる厚みです。
合板の厚みは9mm、12mm、15mm、18mm、21mm、24mm、30mmといったバリエーションがあります。
サイズを知っていると役立つ3つの場面
続いて、木材のよくあるサイズを知っていると役に立つ3つの場面について見ていきます。
木材のよくあるサイズを知っていると、次に紹介するような3つのメリットがあります。
木材のサイズ基準で作ると安く仕上がる
木取りの計画が立てやすい
完成形のイメージがしやすい
順に見ていきます。
木材のサイズ基準で作ると安く仕上がる
1つ目のメリットとして、DIYを木材のサイズ基準で作ると安く仕上げられる事があります。
例えば棚を作る場合、高さを1800mmにするか1900mmにするか、どちらにするとグッと値段を抑えられるでしょうか。
正解は1800mmですね。
単純に材料の長さが短いだけではなく、2×4材や合板は1820mmを基準としたサイズになっているため、1900mmにするともう1サイズ大きな材料を買う必要があり、値段が跳ね上がってしまいます。
同様に、900mmにするか1000mmにするかも大きな違いです。
900mmなら1820mmの材料1枚から(切る時の刃の厚さには注意!)取れますが、1000mmの材料は1820mmの材料が2枚必要です。
このように、作りたい物のサイズの制約がない場合は、木材のサイズ基準で決めると安く仕上げることができます。
その他のサイズ決めポイント・制約については以下で解説しています
木取りの計画が立てやすい
2つ目のメリットは、木材のよくあるサイズを知っていると木取りの計画が立てやすくなります。
木取りとは、
板材や角材から、実際に使う長さ、幅に切りだす計画のこと
を指します。
例えば600×400mmの板材が3枚欲しい場合、910mm×1820mmの合板からどのように配置して切り出そうか・・・を考えることを木取りと言います。
木取りについて詳しくはこちら
木材のよくあるサイズを知っていると、この木取りの計画を早い段階から立てることができます。
そうすることで必要な木材の把握ができるため、必要な金額をあらかじめ把握することができます。
こうすることで、例えば予算よりも安くできそうな場合には、ワンランク上の種類の木材を選んだり、板の厚みを厚くしてより頑丈にするなど、いろいろな選択肢を考えることができます。
完成形のイメージがしやすい
3つ目のメリットは、完成形のイメージがしやすいことです。
木材のサイズのイメージがついていると、例えば1枚の木材で渡せるのか、それとも2枚の木材になって繋ぎ目がくるのかのイメージがつきやすくなります。
早めにイメージを掴んでおくと、作業を効率的に行えることや、家族などに完成イメージを上手く伝えられたり、自分の作業のモチベーションアップに繋がったりします。
まとめ
今回は、DIYで使う木材のよくあるサイズと、サイズを知っておくと役に立つ3つの場面について紹介しました。
このブログでは、他にもDIYについての知識やポイント、知って得する情報などについて紹介していきます。
一緒に学んで、楽しいDIYにしましょう。
かめとんぼ
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