【比較表あり】無垢材・集成材・合板の違いとは?DIY初心者向けに特徴と選び方を解説

ホームセンターで木材を選ぼうとすると、無垢材・集成材・合板という言葉が出てきて混乱しますよね。

これらは木材の「材種(樹種)」ではなく、木材の「作り方(構造)」の違いを表す言葉です。

この記事では、3つの構造の違いと、作りたいものに合った木材の選び方をわかりやすく解説します。

この記事で分かること

無垢材・集成材・合板それぞれの構造と特徴の違い

各木材のメリット・デメリットと代表的な種類

作りたいものに合わせた木材の選び方

この記事を書いた人

かめとんぼ

DIYについての知識やポイント、知って得する情報などを紹介します。

現在は賃貸マンションに住んでいて、9割以上の家具を自作しながら理想の部屋づくりを楽しんでいます。

本業は機械設計の仕事をしています。

目次

結論 無垢材・集成材・合板の違いはこれ!

まずは結論からお伝えします。

無垢材・集成材・合板の違いは、一言でいうと木材の作り方(構造)の違いです。

スクロールできます
無垢材集成材合板
構造一本の木をそのまま製材小さな木を同じ方向に張り合わせ薄い板を交互に重ねて張り合わせ
形状角材・板材板材が多い板材
反りやすさ反りやすい反りにくい非常に反りにくい
強度樹種による均一で安定均一で安定
価格安い~高い中程度安い~中程度
代表的な木材SPF・杉・ヒノキパイン集成材・キリ集成材ラワン合板・シナ合板・OSB

初心者が最初に木材を選ぶときは、次の2点を基準にすると迷いにくいです。

棒状の部材(脚・柱など)が必要なとき → 無垢材(SPF材)

板材(天板・棚板など)が必要なとき → 集成材(パイン集成材)

合板は主に下地材や引き出しのボックスなどに使います。

以下、それぞれの構造と特徴について詳しく解説します。

無垢材とは? 1本の木からそのまま作った木材

無垢材の中でも代表的なSPF材

無垢材の特徴

無垢材(ムクザイ)は、1本の丸太を切り出してそのまま製材した木材です。貼り合わせや加工を加えていない、自然のままの木材です。

ホームセンターで売っているSPF材・杉・ヒノキはすべて無垢材です。角材として売られていることが多く、DIYでは机の脚・棚の柱・フレーム材として使います

メリット・デメリット

メリット

針葉樹は安い SPFや杉などの針葉樹の無垢材は、木材の中でも最安クラスで手に入ります。まとめ買いしても財布へのダメージが少ないです。一方、ウォールナットやオークなどの広葉樹の無垢材は希少性が高く、集成材より高価になることもあります。

自然の木目が楽しめる 1本の木から切り出しているため、木目や色味に個性があります。塗装なしでそのまま使っても雰囲気が出ます。

加工しやすい(針葉樹の場合) SPF・杉・ヒノキなどの針葉樹は比較的柔らかく、のこぎりやインパクトドライバーでの加工が容易です。広葉樹は硬いものが多く、加工には少し力が必要です。

デメリット

反りやすい 木は湿気を吸ったり放出したりするため、環境によって反りや曲がりが出やすいです。購入時に反っていないか確認することが大切です。

幅の広い板が手に入りにくい 無垢材は1本の木から切り出すため、幅の広い板材を作るには大きな丸太が必要です。ホームセンターでは幅の広い無垢の板材はほとんど見かけません。天板や棚板など幅の広い板が必要な場面は、集成材の方が向いています。

代表的な無垢材

SPF材・ホワイトウッド

最安クラスで入手しやすい。棒状の部材に最適。

SPF材・ホワイトウッド 白っぽい色味

軽くて加工しやすい。すのこ・フレーム材向き。

 赤っぽい色味

ヒノキ

水に強く香りがよい。水回りの作品向き。

ヒノキ 色はSPFと杉の間くらい

広葉樹の無垢材(ウォールナット・オーク・タモなど)については、こちらの記事で詳しく解説しています。

→【!!記事作成中です!!】

SPF材、杉材、ヒノキ材などのホームセンターで買える木材の詳細については、こちらの記事もあわせてご覧ください。

集成材とは? 小さな木を貼り合わせた木材

中央の板材がパイン集成材(PCデスク作成記事より)

集成材の特徴

集成材(シュウセイザイ)は、木材を小さなブロック状に切り出してから、同じ方向に並べて接着剤で貼り合わせた木材です。

「集成」は「集めて成形する」という意味で、その名の通り小さな木を集めて1枚の板に仕上げています。無垢材では作れない幅の広い板が作れるのが最大の特徴です。

ホームセンターでよく見かけるパイン集成材・キリ集成材はどちらも集成材です。

メリット・デメリット

メリット

幅の広い板が手に入る 無垢材では難しい300mm・500mmといった幅の板が1枚で手に入ります。天板・棚板として1枚そのまま使えるので便利です。

反りにくい 複数の木を貼り合わせることで、無垢材よりも反りや曲がりが出にくい安定した板になります。

加工しやすい パイン集成材・キリ集成材は柔らかめの木材なので、のこぎりやインパクトドライバーで問題なく加工できます。

デメリット

無垢材より高い 加工工程が増える分、同じ樹種の無垢材より価格が上がります。

木目が均一すぎる 小さな木を貼り合わせているため、継ぎ目が見えます。無垢材のような一枚板の自然な木目とは異なります。気になる場合は塗装で目立たなくできます。

代表的な集成材

パイン集成材

入手しやすくコスパがよい。天板・棚板の定番材。かめとんぼも天板によく使っています。

中央の板材がパイン集成材(PCデスク作成記事より)

キリ集成材

木材の中でもトップクラスの軽さ。壁掛け棚など軽さが必要な場面に向いています。

キリ 白っぽい色味

各木材の価格や手に入れやすさやについては以下の記事で詳しく解説しています。

合板とは? 薄い板を重ねて貼り合わせた木材

表面が白くなめらかなシナ合板

合板の特徴

合板(ゴウハン)は、木材を薄くスライスした「単板(ベニヤ)」を、木目の方向が交互になるように重ねて接着剤で貼り合わせた板材です。

木目を交互に重ねることで縦横どちらの力にも強くなり、無垢材・集成材と比べて最も反りにくい安定した板材になります。

「ベニヤ板」と呼ばれることもありますが、正確には薄い1枚の板をベニヤ(単板)、それを重ねて作ったものが合板です。

メリット・デメリット

メリット

非常に反りにくい 木目を交互に重ねているため、湿気による変形が最も起きにくい構造です。

大きなサイズが手に入る 910×1820mmという大判サイズが標準で、棚の背板・床材・壁の下地など広い面積が必要な場面に対応できます。

種類が豊富 表面の仕上げや用途によって、ラワン合板・シナ合板・コンパネ・OSBなど多くの種類があります。

デメリット

端面が美しくない 断面を見ると層が重なっているのが見えます。見える場所に使う場合は端面の処理が必要です。

ビスが端面に効きにくい 合板は薄い板を重ねた構造のため、板の側面(端面)にビスを打つと効きが弱くなります。強度が必要な接合部では、端面へのビス打ちはなるべく避けるのがおすすめです。

代表的な合板

ラワン合板

赤っぽい色味で安価。下地材・見えない部分の補強材向き。

シナ合板

白くなめらかな表面。棚板・引き出しなど見える部分に向いている。

手前の赤っぽい板材がラワン合板、奥の白っぽい板材がシナ合板

OSB

木片を重ねて成形した個性的な見た目。アクセント材としても人気。

見た目が特徴的なOSB

DIYでもよく使うラワン合板、シナ合板については以下の記事でも詳しく紹介しています。

また、合板の中でもベニヤ・合板・コンパネ・ランバーコアの違いのような一歩踏み込んだ内容は以下の記事で解説しています。

DIY初心者はどれを選べばいい?

3種類の構造を紹介しましたが、「結局どれを選べばいいの?」という方は、作りたいものに合わせて次の基準で選んでみてください。

棒状の部材(机の脚・ラックの柱など)が必要なとき → 無垢材(SPF材)

SPF材を使ったテレビボードの脚

脚や柱など細長い部材が必要な場面は無垢材が最適です。

集成材は幅の広い板材として売られていることがほとんどで、棒状の部材としては使いにくいです。

無垢材の中でもSPF材は最安クラスで全国どこのホームセンターでも手に入るので、まず迷ったらSPF材を選んでおけば間違いありません。

板材(棚の天板・机の天板など)が必要なとき → 集成材(パイン集成材)

天板にパイン集成材を使ったPCデスク

幅の広い板が必要な場面は集成材が最適です。

無垢材では幅の広い板が手に入りにくく、合板は厚みが出にくいため、天板・棚板には集成材が一番使いやすいです。

中でもパイン集成材はホームセンターでほぼ確実に手に入り、加工もしやすいのでかめとんぼ的には一択です。

大きな面積の板が必要なとき → 合板(シナ合板)

穴が2つ空いた背板がシナ合板(テレビボード作成記事より)

棚の背板・引き出しの底板など大きな面積が必要な場面では合板が向いています。

合板の中でもシナ合板は表面が白くなめらかで、塗装仕上げがきれいに決まります。

ラワン合板は下地材や見えない部分に限定して使うのがおすすめです。

まとめ

今回は無垢材・集成材・合板の違いと、DIY初心者向けの選び方を紹介しました。

無垢材・集成材・合板の違いは「木材の作り方(構造)」の違い

棒状の部材(脚・柱)が必要なときは無垢材(SPF材)、板材(天板・棚板)が必要なときは集成材(パイン集成材)がおすすめ

合板は下地材や大きな面積が必要な場面、仕上がりにこだわる場面(シナ合板)で活躍する

迷ったらSPF材とパイン集成材の組み合わせから始めてみよう

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