木材を無駄なく&失敗なくカットする「木取り」の手順と6つのポイントを解説!

木材をカットしていると、「ちょっと短すぎて使えない」「中途半端な余りがたくさん出た」という失敗をした経験はありませんか?

そういった失敗を防ぐために欠かせないのが「木取り」です。

この記事では、木取りの基本的な手順と、材料を無駄なく使うための6つのポイントをわかりやすく解説します。

この記事で分かること

DIYにおける「木取り」の意味と必要な理由

角材・板材それぞれの木取りの手順と具体例

材料を無駄なく使うための6つのポイント

この記事を書いた人

かめとんぼ

DIYについての知識やポイント、知って得する情報などを紹介します。

現在は賃貸マンションに住んでいて、9割以上の家具を自作しながら理想の部屋づくりを楽しんでいます。

本業は機械設計の仕事をしています。

目次

結論 「木取り」とは材料を無駄なく切り出す計画のこと

まずは結論からお伝えします。

木取りとは?

木取りとは、ホームセンターで買った板材・角材から、必要な部材を無駄なく切り出すための計画のことです。

木取りの例 下の「木取りのやり方」章より

計画なしにカットを進めると、材料が足りなくなったり、中途半端な余りが大量に出たりといった失敗につながります。

これを防ぐために、カット前に木取りの計画を立てておくことが大切です。

木取りのやり方

木取りは次の手順で行います。

1. 必要な部材のサイズと本数を書き出す

2. 買う木材(元の長さ・サイズ)を決める

3. どの木材からどの部材を切り出すかを図(木取り図)に描く

木取りの6つのポイント

木取りをするときに意識したいポイントは次の6つです。

1. 絵(木取り図)を描く

2. 大きい部材から取る

3. 反り・割れ・節をよける

4. 長手方向に取る

5. 刃の厚みを考える

6. 余りはなるべく長くする

以下、それぞれの詳しい手順とポイントを解説します。

木取りのやり方

ここでは、木製の収納ボックスを作ることを例に角材・板材それぞれの木取りのやり方を解説します。

木取りの前には、必要な部材を書き出しておきます。

・柱(縦) 20mm×20mm材 250mm 4本

・柱(奥行) 20mm×20mm材 200mm 4本

・柱(横) 20mm×20mm材 500mm 4本

・サイド板 合板 250×240 2枚

・前後板 合板 540×250 2枚

・蓋、底板 合板 540×240 2枚

これらの部材を材料ごとに分けると次の通りです。

角材(20×20mm材)

500mm 4本

250mm 4本

200mm 4本

合板

540×250mm 2枚

540×240mm 2枚

250×240mm 2枚

角材の木取り

角材は長さ方向のみを切りそろえるため、板材と比べてシンプルです。

ここでは全長1000mmの20×20mm材から切り出すことを考えます。

よくある失敗例は、以下の様に木取りをしてしまうことです。

1本目 500mm×2本(余り0mm)

2本目 500mm×2本(余り0mm)

3本目 250mm×4本(余り0mm)

4本目 200mm×4本(余り200mm)

一見うまくいきそうですが、これはNGです

のこぎりの刃の厚み(2〜3mm)を考慮していないため、切るたびに刃の厚み分だけ材料が削られ、最後の部材が寸法通りに取れなくなってしまいます。

正しい木取りの一例は以下のような取り方です。

1本目 500mm+250mm+200mm(余り約50mm)

2本目 500mm+250mm+200mm(余り約50mm)

3本目 500mm+250mm+200mm(余り約50mm)

4本目 500mm+250mm+200mm(余り約50mm)

1本の材料から500mm・250mm・200mmを1本ずつ取る形にすると、刃の厚みを考慮しても余裕を持って切り出せます。

余りもすべて同じ長さになるため、次回使いやすい端材として保管できます。

板材の木取り

板材は縦・横の2方向を切り出すため、角材より考えるポイントが増えます。

今回の例では、910×1820mmの合板から次の部材を切り出すことを考えます。

540×250mm 2枚

540×240mm 2枚

250×240mm 2枚

板材の木取りで特に意識したいのが、長手方向に部材を取ることです。

木材は繊維と水平方向に強く、垂直方向に弱い性質があります。

合板の長手方向(1820mm方向)は繊維と水平になっているため、部材を長手方向に取ることで強度の高い状態で切り出せます。

今回の場合は、以下のような木取りをするとよいです。

木取り図を描いて部材の配置を決めたら、木取り図をもとにカットに進みます。

ホームセンターのカットサービスを活用しよう

木取り図ができたら、自分でカットする以外にホームセンターのカットサービスを使う方法もあります。

カットサービスは1カット数十円で依頼でき、木取り図を店員さんに見せながら指示できるため、コミュニケーションのミスも防げます。

特に合板など大きい板材のカットは、自分でやるより正確に仕上がることが多いためおすすめです。

DIY初心者が揃えるべき工具については、こちらの記事で解説しています。

木取りの6つのポイント

続いて、木取りで失敗しないための6つのポイントを解説します。

① 絵(木取り図)を描く

木取りは頭の中だけで考えず、必ず紙に木取り図を描きましょう。

このとき、おおよその縮尺を合わせて描くのがポイントです。

たとえば全長1820mmの板材を紙上で9cmに描いたとき、900mmの部材は紙上で約4.5cmと縮尺を合わせます。

こうすることで、計算ミスや配置の間違いに気づきやすくなります。

頭の中だけで考えると「なんとなく取れそう」と思っても、実際にカットしてみると寸法が足りなかったというミスが起きやすいです。

面倒に感じるかもしれませんが、木取り図を描く習慣をつけることで失敗のリスクを大きく減らせます。

② 大きい部材から取る

木取りを考えるときは、大きい部材から先に配置を決めます

たとえば500mmと300mmの部材が必要な場合、まず500mmの部材をどこから取るかを決め、その後に残った部分に300mmの部材を当てはめていきます。

小さい部材から先に取ろうとすると、後から大きい部材が入らなくなってしまうことがあります。

大きいものから順番に取ることで、無駄のない木取りができます。

③ 反り・割れ・節をよける

木取りの前に、木材の状態をしっかり確認しておきましょう

ホームセンターで売っている木材には個体差があり、反り・割れ・大きな節など、そのままでは使えない部分が含まれていることがあります。

木取り図を描く前に木材の裏表を確認し、使えない部分が余りになるよう配置を工夫します。

購入時に状態のよい木材を選ぶことも大切ですが、買った後に気づく場合もあるため、木取り前の確認を習慣にしておくと安心です。

④ 長手方向に取る

部材を切り出すときは、なるべく木材の長手方向に取りましょう。

木材は繊維と水平方向(長手方向)に強く、繊維と垂直方向に弱い性質があります。

部材を長手方向に取ることで、繊維と水平な方向で切り出せるため強度が高くなります。

特に板材の棚板・天板など、荷重がかかる部材では長手方向に取ることを意識してください。

⑤ 刃の厚みを考える

カットするときの刃の厚みを必ず考慮しましょう。

のこぎりの刃の厚みは2〜3mm程度ありますが、この厚みを考えずに木取り図を描くと、最後の部材が寸法通りに取れなくなってしまいます。

余裕をみて1カットあたり5mm程度の切り代を見ておくと失敗が少なくなります。

部材が多いほど切り代の合計が増えるため、カット数が多い場合は特に注意してください。

⑥ 余りはなるべく長くする

木取りを工夫して、切った余りをなるべく長く残しましょう。

余りが長ければ次回のDIYで再利用できるため、材料費を抑えられます。

かめとんぼも余りを残せるよう、木取り図をパズルのように並び替えて考えることがあります。

中途半端な長さの端材が大量に出てしまうと保管も大変になるため、余りの長さと数を意識した木取りを心がけましょう。

まとめ

今回はDIYの木取りの手順と、材料を無駄なく使うための6つのポイントを紹介しました。

・木取りとは、板材・角材から必要な部材を無駄なく切り出すための計画のこと

・木取りの前に必ず木取り図を描いておくと、カットのミスを大幅に減らせる

・大きい部材から取る・刃の厚みを考える・長手方向に取るの3点が特に重要

・余りをなるべく長く残しておくと、次回の材料費を節約できる

木材選びの全体像については、こちらのまとめ記事で解説しています。

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