ホームセンターの合板コーナーに行くと、ベニヤ・合板・コンパネ・ランバーコアという言葉が並んでいて、何が違うのかわからなくなりますよね。
実はこれらは「同じもの」ではなく、構造や用途がそれぞれ異なります。
この記事では、4つの違いと、DIYでどれを選べばいいかをわかりやすく解説します。
ベニヤ・合板・コンパネ・ランバーコアそれぞれの意味と違い
DIYでよく使う合板の種類(ラワン・シナ・OSB)の特徴と選び方
作りたいものに合わせた合板の選び方

DIYについての知識やポイント、知って得する情報などを紹介します。
現在は賃貸マンションに住んでいて、9割以上の家具を自作しながら理想の部屋づくりを楽しんでいます。
本業は機械設計の仕事をしています。
結論 ベニヤ・合板・コンパネ・ランバーコアの違いはこれ!
まずは結論からお伝えします。
ベニヤ・合板・コンパネ・ランバーコアの違いは、一言でいうと板の構造と用途の違いです。
| ベニヤ(単板) | 合板 | コンパネ | ランバーコア | |
|---|---|---|---|---|
| 構造 | 木材を薄くスライスした1枚の板 | ベニヤを複数枚貼り合わせた板 | 合板の一種。コンクリート型枠用 | 角材の芯材をベニヤで挟んだ板 |
| 枚数・層 | 1枚 | 3・5・7枚(奇数) | 5枚が多い | 3層 |
| 表面の仕上げ | なし | 樹種による | 黄色い塗装あり | 樹種による |
| 主な用途 | 合板の材料 | 下地材・仕上げ材 | コンクリート型枠・作業台 | 棚板・家具の側板 |
| DIYでの使いやすさ | △ | ◎ | △ | ○ |
| ホームセンターでの入手しやすさ | × ほぼ見かけない | ◎ どこでも買える | ○ 多くの店にある | △ 置いていない店もある |
ホームセンターなどで「ベニヤ板」と呼ばれているものの多くは、実際には3枚の薄い板(=ベニヤ)が重なってできている「合板」であることがほとんどです。
ホームセンターで”1枚の板”の「ベニヤ」を見ることはほとんどありません。
DIY初心者が実際に使う場面で関係するのは、主に合板とランバーコアの2つです。
コンパネはコンクリート型枠用の板なので、DIYで棚や家具を作る場面にはほぼ登場しません。
以下、それぞれについて詳しく解説します。

ベニヤとは? 木材を薄くスライスした1枚の板
ベニヤとは、丸太を薄くスライスして作った1枚の板のことです。「単板」(タンバン)とも呼ばれます。
厚さは0.2mm〜4mm程度と非常に薄く、これ単体で棚や家具を作るような使い方はしません。
主に合板を作るための材料として使われます。
上で説明した通り、ベニヤをホームセンターで見かけることはほどんどありません。
合板とは? ベニヤを重ねて貼り合わせた板

合板は、ベニヤ(単板)を複数枚、木目の方向が交互になるように重ねて接着剤で貼り合わせた板材です。
必ず3・5・7枚という奇数枚のベニヤを重ねて作られます。これは、板の表と裏で木目の方向を同じにするためです。
木目の方向が表裏で揃っていないと反りが起きやすくなるため、奇数枚にして表裏の木目方向を統一しています。
木目を交互に重ねることで縦横どちらの力にも強くなり、無垢材・集成材と比べて最も反りにくい安定した板材になります。
合板にはさまざまな種類があり、表面の仕上げや用途によって使い分けます。DIYでよく使う種類については後の章で解説します。
コンパネとは? コンクリート型枠用の合板

コンパネとは「コンクリートパネル」の略で、コンクリートを流し込む型枠として使うために作られた合板の一種です。
表面に黄色や茶色の塗装が施されているのが特徴で、コンクリートが固まった後に剥がしやすいよう耐水性が高くなっています。サイズは900×1800mmが標準で、厚さは12mmが多いです。
かめとんぼは、DIYでの使用はおすすめしません。
理由は2つあります。1つ目は、表面の塗装により見た目がインテリアになじみにくく、棚や家具の仕上げ材としては使いにくいためです。
2つ目は、コンクリート型枠としての耐久性を重視して作られているため、DIY用途に対してオーバースペックになりがちなためです。
ホームセンターでは合板コーナーに並んでいることが多く、見た目が似ているため初心者が間違えて買ってしまうことがあります。
DIYで棚や家具を作る場合は、ラワン合板やシナ合板を選んでください。
ランバーコアとは? 角材の芯材をベニヤで挟んだ板

ランバーコアは、中心部に角材を並べた芯材(コア)を、表面のベニヤで両側から挟んで貼り合わせた板材です。
「ランバー」は「角材・製材」という意味で、その名の通り角材を芯に使っています。
表面は合板と同じくベニヤなので、ぱっと見の見た目は合板と変わりませんが、断面を見ると角材がびっしり並んだ芯材の両面にベニヤが貼られた3層構造になっています。

合板との最大の違いは軽さです。
中心部が角材のため、同じ厚みの合板と比べて軽く、大きな板材が必要な場面でも扱いやすいです。
ホームセンターではシナランバーコア・ラワンランバーコアとして売られていることが多く、18mmや21mmなど厚めのサイズが中心です。
棚板・家具の側板・扉など、厚みと軽さの両方が必要な場面に向いています。
あえてデメリットを挙げると、端面から芯材の角材が見えるため、端面処理が必要な点は合板と同様です。
また、ホームセンターによっては取り扱いがない店もあります。
DIYでよく使う合板の種類
ひとくちに合板といっても、表面の仕上げや用途によっていくつかの種類があります。DIYでよく使う3種類を紹介します。
ラワン合板 安価で下地材向き

ラワン合板は、東南アジア産のラワン材を使った合板です。
ホームセンターで最もよく見かける合板で、「ベニヤ板」として売られているものの多くはこのラワン合板です。
安い シナ合板と同じサイズで比べると、ラワン合板の方が約1,000円安く手に入ります。
赤っぽい色味でけば立ちがある 表面が赤褐色で、触るとざらざらしています。やすりがけをしても表面をなめらかにするのに手間がかかります。
正直なところ、かめとんぼは棚や家具の見える部分・触れる部分にはほとんど使いません。
下地材や見えない部分の補強材など、仕上がりの見た目が関係ない場所での使用に限定しています。

シナ合板 白くなめらかで仕上げ材向き

シナ合板は、シナという樹種を表面に使った合板です。
DIYで仕上げ材として使う合板の中で、かめとんぼ的には一番おすすめです。
白くなめらかな表面 表面が白っぽく、触り心地がなめらかです。やすりがけの手間が少なく、塗装仕上げがきれいに決まります。
見た目がきれい 木目が上品で、塗装なしでもそのまま使えるくらいの仕上がりです。かめとんぼも棚の棚板や引き出しによく使っています。
ホームセンターでは取り扱いがない店も多いため、ネット購入がおすすめです。
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ホームセンターの半額程度 同じサイズのシナ合板がホームセンターの約半額で買えます。シナ合板は元々単価が高いため、この価格差はかなり大きいです。


ただし売り切れていることが多いので、必要なときは早めにチェックしてください。
シナ合板の特徴・使い方については、こちらの記事で詳しく解説しています。

OSB 個性的な見た目でアクセントに人気

OSBは「Oriented Strand Board」の略で、木材を細かいチップ状に削ったものを、接着剤で高温プレスして作られる板材です。
上で紹介したような、ベニヤ(単板)を重ね合わせるタイプの合板とは製法が異なりますが、同じ用途で使われることが多いためここで紹介します。
個性的な見た目 チップ状の木片が表面に見える見た目が特徴で、インダストリアルやナチュラルなインテリアに合わせやすいです。
反りにくく安定している 木片を方向を変えながら重ねているため、合板と同様に反りにくい安定した板材です。
かめとんぼ的には、棚の背板や壁面のアクセントパネルとして使うと雰囲気が出ておすすめです。
ホームセンターによっては取り扱いがない店もあるので、事前に確認するか、大きめのホームセンターに行くと安心です。

DIY初心者はどれを選べばいい?
ベニヤ・合板・コンパネ・ランバーコアと種類が多くて迷うと思いますが、DIY初心者が実際に使う場面で選ぶのはほぼこの2択です。
仕上がりの見た目が気になる場所(棚板・引き出し・収納の側板など) → シナ合板またはシナランバーコア
表面がきれいで塗装のりもよいシナ合板、シナランバーコアを選んでおけば間違いありません。
厚みが必要な場合(18mm以上)はシナランバーコア、薄めでよい場合(9〜12mm)はシナ合板を選んでください。
見えない部分・下地材(背板の裏・壁の下地・床下地など) → ラワン合板
仕上がりの見た目が関係ない場所ではラワン合板が最もコスパがよいです。
コンパネはDIYの棚・家具づくりでは使う場面がほぼないので、ホームセンターで見かけても手に取る必要はありません。
サイズや厚みの詳細については、こちらの記事で解説しています。

まとめ
今回はベニヤ・合板・コンパネ・ランバーコアの違いと、DIYでの選び方を紹介しました。
DIYで使う合板は「見える部分はシナ合板、見えない部分はラワン合板」で選べば間違いなし
厚みと軽さが必要な場面はシナランバーコアが活躍する
「ベニヤ板」としてホームセンターで売られているものの多くは、正確には「合板」
コンパネはコンクリート型枠用なので、DIYの棚・家具づくりでは使わなくてOK
木材選びの全体像については、こちらのまとめ記事で解説しています。













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