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ナットの種類と4つの締め付け工具の使い分けを解説!

ビス・木ねじ

こんにちは

かめとんぼです。

今回は、代表的なナットの種類と締め付け工具について解説します。

ナットとは?

ナットは、ドーナツ型で内側にネジ溝がついたの部品です。

ボルトやねじとセットで、主に2つの部品を締め付ける時に使います。

締め付けたい部品に下穴を開けボルト・ネジを通し、裏側から出てきたボルト・ねじにナットを付け両側から部品を締め付けます。

ボルトに種類があるのと同じようにナットにも様々な種類があり、使う用途や状況によって使い分ける必要があります。

ボルトの種類、またボルト・ねじ・ナットと一緒に使う「ワッシャー」についてはこちらの記事で解説しています。

この記事では、ナットの種類や使い分け、またナットを締め付けるための工具について解説します。

ナットの種類

DIYでよく使うナットは、この4種類です。

六角ナット

緩み止めナット

袋ナット

蝶ナット

順に特徴を見ていきましょう。

六角ナット

六角ナットは、その名の通り外側が六角形をしているナットです。

ナットの中でも最も有名な形で、家具や電化製品、タイヤのホイールなどにも使われています。

六角ボルトと一緒に使うことで、両側を同じ種類の工具で締め付けることができます。

緩み止めナット

緩み止めナットは、六角ナットに緩み止めの機能がついたナットです。

緩み止めナットと一言で言ってもいくつかの種類があり、ネジ溝の縁にナイロンがついており、ナイロンの摩擦力で緩みを止める「ナイロンナット」や、ナットに特殊なバネが付いており、ナットをネジに押さえつけることで緩みを止める「Uナット」などがあります。

緩み止めの機能の半面、何度も締めたり緩めたりする場所には向いておらず、その場合は通常の六角ナットを使用する必要があります。

また価格面では六角ナットに比べて数倍~数十倍の差があり、用途に合わせて使い分ける必要があります。

袋ナット

袋ナットは、ナットの片側が半球状になっており、ボルト・ネジを締め付けてもボルト・ネジの露出がない形のナットです。

袋ナット以外にも、キャップナットと呼ばれることもあります。

ボルト・ねじの露出がないためケガを防ぐことができ、手に触れる部分や製品の外側に使用されます。

使用の注意点としては、ボルト・ねじの長さに注意が必要です。

長すぎるボルト・ねじを使用すると、材料を締め付ける前に袋の部分に当たり、いくら回しても締め付けができないということがおきます。

蝶ナット

ナットの縁に2か所、手で回すための取っ手がついているナットです。

メリットとしては、ナットを締めるために工具を使う必要がないため、付け外しが非常に容易です。

デメリットとしては、スパナなどの通常ナットを締め付けるための工具が使えないため、締め付け力が必要な場所には向いていません。

また、取っ手の部分が出っ張っているため、周りに部品の多い箇所や、前面に露出している部分では少し邪魔に感じる場合があります。

ナットの便利グッズ

ナットに関する便利グッズを紹介します。

ノブナット

ノブナットは、中に六角ナットをはめ、付け外しを容易にするための道具です。

手で掴みやすくなるため、回すことが非常に容易になります。

蝶ナットより大型の物が多いため、蝶ナットよりも力が入れやすく、回しやすくなります。

ただし、蝶ナットと同様、工具を使って回すことができなくなるため、強い締め付け力が必要な所への使用は向いていません。

ナットキャップ

ナットキャップは、ナットの緩み止めと、先に出たボルト・ねじによるケガを防ぐための部品です。

ナットに合ったサイズの物を選ぶことで、ナットにはめることで簡単に付けることができます。

樹脂製のものが多く、ケガ防止という観点では金属製の袋ナットよりさらに効果があります。

ここからは、ナットを締める工具について解説していきます。

ナットの締め付け工具

ナットの締め付けには、以下の工具を使います。

スパナ

メガネレンチ

ソケットレンチ

モンキーレンチ

順に詳しく見ていきましょう。

スパナ

スパナは、柄の両側についてるナットの頭をはめる部分がコの字型をしている工具です。コの字の部分にナットをはめて使います。

工具の絵などでもよく書かれる、代表的な工具です。

六角形のナットに対し、2つの辺がスパナと接します。

ナットに通すボルトに対して、直角にはめて使うことが特徴です。

ナットの径に合ったスパナがあるので、ナットの径を何種類か使い分けるときは合わせてスパナも何種類か用意する必要があります。

メガネレンチ

メガネレンチは、柄の両端についている、ナットはめる部分が円形のレンチです。

柄と両側の円形が、ちょうど正面から見た眼鏡のフレームのように見えることからメガネレンチと呼ばれています。

円形の内側にはギザギザな歯がついており、ここがナットにしっかりとはまって締め付けます。

六角形のナットに対し、6つの辺がメガネレンチと接します。

スパナと異なり、ナットの上からはめて使用します。

ナットの径に合ったメガネレンチがあるので、ナットの径を何種類か使い分けるときは、合わせてメガネレンチも何種類か用意する必要があります。

ソケットレンチ

ソケットレンチは、外見が円形、内側が六角形をしている「ソケット」を使います。

ソケットをナットにはめ、そのソケットに柄をつけてナットを回します。

ソケットの内側はナットの頭にちょうどはまるサイズ、形をしており、ナットとしっかりはまって締め付けます。

六角形のナットに対し、6つの辺がソケットレンチと接します。

メガネレンチと同じく、ナットの上からはめて使用します。

ナットの径に合ったソケットがあるので、ナットの径を何種類か使い分けるときは合わせてソケットも何種類か用意する必要があります。

スパナ、メガネレンチと違いソケットの交換ができるので、柄は共用でソケットのみ揃える必要があります。

モンキーレンチ

モンキーレンチは、スパナの片側が可動式になったような工具です。ネジのような部分をクルクル回すと片側が動くので、ナットのサイズに合わせて調整します。

六角形のナットに対し、2つの辺がモンキーレンチと接します。

スパナと同じように、 ナットに通すボルトに対して直角にはめて使うことが特徴です。

上の3つの工具がそれぞれの径のナットに合ったサイズの工具を使う必要があるのに大して、モンキーレンチは異なる径のナットでも、ネジ部分を調整すれば使うことができます。

4つの工具の使い分け

ナットを締めるための代表的な4つの工具を紹介しました。

ナットを締めるために4つも(実際はもっとありますが)工具があるのには理由があり、それぞれ得意分野があります。

ここでは、スパナ、メガネレンチ、ソケットレンチ、モンキーレンチの使い分けを紹介します。

これらの工具は、実際にナットを締める状況によって使い分けます。

ナットをしっかり掴みたいとき

作業スペースが限られるとき

ナットの径がいくつかあるとき

順に見ていきます。

ナットをしっかり掴みたいとき

まずは、「ナットをどれだけしっかりと掴めるか」という目線で見ていきましょう。

4つの工具の中では、メガネレンチソケットレンチがナットをしっかりと掴むことができます。

その理由は、それぞれの工具がナットの六角形の、いくつの辺を掴むことができるかを考えると理解できます。

それぞれの工具は、

6辺(メガネレンチ、ソケットレンチ) > 2辺(スパナモンキーレンチ)

というようにナットの掴める辺の数が異なっており、6辺が接するメガネレンチとソケットレンチが、最もしっかり掴むことができます。

そのため、しっかり掴んで強く締めたいときや、固く締まったナットを緩ませる時には、メガネレンチかソケットレンチが有効です。

作業スペースが限られるとき

次は、作業スペースの観点から見ていきましょう。

上にあげた4つの工具を、ナットの頭にどうやってはめるかを見てみると、大きく2つのタイプに分かれます。

ナットに上から被せる・・・メガネレンチ、ソケットレンチ

ナットの側面にはめる・・・スパナ、モンキーレンチ

この2つのタイプは、周りの作業スペースによって使い分ける必要があります。

例えば凹んだ部分にナットがある場合、横から工具を入れることができないので、頭に上から被せるメガネレンチかソケットレンチを使う必要があります。

例えば高さが十分にない場所にナットがある場合、上から工具を被せることができないので、横から工具を入れるスパナかモンキーレンチを使用する必要があります。

ナットの径がいくつかあるとき

ナットの径がいくつかあるときは、モンキーレンチの一人勝ちです。

スパナ、メガネレンチ、ソケットレンチがそれぞれのナットの径にあったものを揃えなければいけないのに対し、モンキーレンチは一本で複数の太さに対応できます。

実際にナットを締める状況をみながら、4つの工具の使い分けを見てきました。

これらの使い分けから考えると、

よく使う径のメガネレンチ or ソケットレンチ + モンキーレンチ

というのが最強の布陣かと思います。

よく使う径のナットはメガネレンチ or ソケットレンチで対応して、例外の径にはモンキーレンチで対応する、と使い分けることで、少ない工具数でも快適に作業が可能です。

これらの使い分けを知れば、もはやDIY初心者とは呼べないかも知れませんね。

ナットを締める時に注意する点

ナットの締め付け工具について説明しましたが、最後にナットを締める/緩める際の注意点を1つ紹介します。

それは、ナットの頭をなめる(つぶしてしまう)ことに注意しましょう。

特に、固く締まったナットの時ほど注意が必要です。

なめないようにするために必要なことは、工具をしっかりとナットにはめる事です。

特にモンキーレンチやスパナなど、6辺全てを掴まない工具を使用するときには注意が必要です。

メガネレンチ、ソケットレンチでは、はまっていない状態で回すことは少ないですが、それでも強い力を掛ける前には注意しましょう。

もしも力をかけても動かなそうな気配がある場合、無理に回すことはせず、潤滑スプレーなどを使うことも大切です。

まとめ

この記事では、代表的なナットの種類と、締め付け工具について解説しました。

それぞれのナットの種類の特徴や、工具の特徴を知ることで、DIYが一層楽しくなります。

一緒に学んで、楽しいDIYにしましょう。

かめとんぼ

参考記事

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