こんにちは
かめとんぼです
今回は、DIYでよく使われる木材の種類8選について解説します。
はじめに
DIYでは木材を使った「木工DIY」が多く行われますが、木工DIYをする時の悩みの1つとして、
木材の種類をどうするか
という悩みがあります。
ホームセンターには、マツ、スギ、SPF、パインといった様々な種類の木材があり、特にDIYを始めたばかりの人には難しい悩みとなっています。
そこでこの記事では、初心者DIYの木材選びのヒントとして、DIYでよく使われる木材の種類8選を紹介します。
それぞれの木材の特徴、手に入れやすさ、価格の目安を紹介するので、自分に合った木材選びのヒントにして下さい。
それでは見ていきましょう。
角材とは?板材とは?
具体的な木材の種類について見ていく前に、木材に関する説明でよく使う言葉について確認しておきます。
木材に関する説明では、「角材」、「板材」という言葉がよく出てきます。
それぞれの言葉の厳密な定義はありませんが、主に次のような用途に使う木材として分けられています。
角材:柱、支柱、棚の受け木
板材:机の天板、棚板
この2つの分け方は、厳密に〇〇cm以上や〇〇の形といった分け方はないため主観的な面もある分け方ですが、DIYをする上では覚えておくといい言葉です。
合わせて知っておきたいこととして、木材には「無垢材」「集成材」「合板」がありますが、それぞれは
無垢材→角材
集成材・合板→板材
に使われることが多いです。
「無垢材」「集成材」「合板」について詳しくはこちら
角材で使われる木材4選
ここからは具体的に、DIYで角材として使われる木材4選について見ていきます。
ここでは、この4つの木材について紹介します。
SPF(2×4材)
スギ
ベイマツ
ヒノキ
それぞれの紹介欄には木材の特徴に加えて、手に入れやすさ、価格の目安を掲載しています。
手に入れやすさはこのような基準としています。
☆☆☆ 99%のホームセンターで売っている
☆☆ 半分のホームセンターで売っている
☆ 大きなホームセンターで売っている
それでは順に見ていきましょう
SPF (2×4材)
SPFは、DIYで使われる木材で一番有名な種類です。
北米に多く生えている、スプルース、パイン、ファーの頭文字を取った種類で、この3種類の木は特徴、見た目が似ているため区別されずに流通しています。
特にこのSPFは、木材のサイズの規格の1つである2×4材(ツーバイフォーザイ)によく使われています。
2×4材は北米で生まれた木材の規格で、断面が38mm×89mmとなっています。
他にも1×4材、2×2材、2×6材、2×8材というようにバリエーションがあることや、柔らかく加工がしやすいこと、また表面にカンナがけがされていて使いやすいなどの特徴があり、DIYで非常によく使われる角材です。
SPFの特徴は、白っぽい見た目が印象的です。
他にも、針葉樹のため柔らかくて加工がしやすいという特徴があります。
一方、そのままでは屋外での使用に向かないため、屋外で使う際にはニスやペンキでの塗装が必要です。
手に入れやすさ ☆☆☆ (どこでも買える)
価格 2×4材・長さ1820mm 400円
スギ
スギもDIYでよく使われる木材です。
SPFと同様、柔らかく、加工がしやすいためDIYでよく使われる木材です。
SPFが白っぽく、北米風の見た目であったのに対して、スギは赤みが強く、どこか和風の感じのする木材です。
SPFが2×4規格のサイズだったのに対し、このスギは20mm×20mmなどのmm単位のサイズで切り揃えられていることが多く、設計、カット時にイメージが湧きやすいです。
ホームセンターで売られているスギの木材は、表面がきれいにカンナがけされている物と、カンナがけがされていない少し毛羽立った物があるため、購入時には注意が必要です。
手に入れやすさ ☆☆☆ (どこでも買える)
価格 30mm×14mm・長さ1820 400円
ベイマツ
ベイマツは、スギと比べると少しマイナーな名前の木材ですが、ホームセンターの木材売り場ではよく見かける木材です。
名前にベイ(米)と付く通り、北米に多く生えている輸入木材です。
ベイマツは、次第に表面にヤニ(油)が出てくる場合があります。
そのため、水が当たっても腐りにくいというメリットがある一方、塗装は不向きです。
固さはSPF、スギに比べると少し硬いものの、自分で加工(切る、穴あけ)は十分可能です。
手に入れやすさ ☆☆☆ (どこでも買える)
価格 45mm×45mm・長さ4000mm 1500円
ヒノキ
ヒノキは古いお寺にも使われる、強くて丈夫な木材です。
ヒノキの一番の特徴は、優れた香りを持つことです。
他にも「ヒノキ風呂」に代表されるように水に強いことや、美しい見た目を持っており、国産の万能木材です。
固く、強度も高いですが、自分で加工(切る、穴あけ)も十分可能です。
価格はSPF・スギに比べると少し高くなりますが、お財布に余裕があれば一度はDIYで使ってみたい木材です。
手に入れやすさ ☆☆(半分のホームセンターで売っている)
価格 100mm×12mm・長さ900mm 1000円
板材で使われる木材4選
ここからは、DIYで板材として使われる木材4選について見ていきます。
ここでは、この4つの木材について紹介します。
パイン(集成材)
キリ(集成材)
シナ(合板)
ラワン(合板)
順に見ていきます。
パイン(集成材)
板材で使われる木材の1つ目はパインです。
パインは、主にパイン集成材として使われます。
集成材は、一枚の木を切りだした無垢材(ムクザイ)と異なり、幅3~5cm程度の木材を繋ぎ合わせて板や柱にした木材です。
製材工程では接着剤を使って張り合わせ、そこに圧力をかけることで強力に繋ぎ合わせています。
無垢材・集成材について詳しくはこちら
パイン集成材は、主に家具などに使われる木材です。
白っぽい見た目の木材で、イケアの家具のような欧米っぽい見た目をしています。
比較的柔らかく加工しやすいことと、やや軽いためDIYで棚、机などを作るときによく使われます。
集成材のため、反り、曲がりも少なく、板材選びに迷ったらこのパイン集成材を使っておけば間違いはありません。
手に入れやすさ ☆☆☆ (どこでも買える)
価格 910mm×300mm×15mm 2000円
キリ(集成材)
キリの集成材も板材としてよく使われます。
パイン集成材との違いは、キリの方が柔らかいため加工がしやすく、軽いことです。
タンスやスノコにも使われる木材で、湿気に強く吸湿性にも優れています。
赤みのある木目があり、見た目はどこか和風の感じのする木材です。
弱点としては、柔らかい木材のため物を落としたりぶつけたりしたときに傷がつきやすいことです。
価格もパイン集成材より安く、低予算で抑えたい場合にはこのキリ集成材がおすすめです。
手に入れやすさ ☆☆☆ (どこでも買える)
価格 910mm×300mm×13mm 1000円
シナ(合板)
シナは、見た目がきれいな白っぽい木材です。
薄くスライスしたシナの板を重ね合わせた、シナ合板として売られています。
合板について詳しくはこちら
シナ合板の特徴は、表面がなめらかな肌触りをしており、塗装をせずにそのままでも使えるのが特徴です。
かめとんぼも棚や物入れの外板に、塗装をしていないシナ合板を使うこともよくあり、合板選びに迷ったらこのシナ合板を買っておけば大丈夫です。
手に入れやすさ ☆☆☆ (どこでも買える)
価格 1820mm×910mm×12mm 3000円
ラワン(合板)
ラワンは、「合板と言えばラワン合板」ともいえる合板の中で代表的な木材です。
シナ合板と比べると赤っぽい見た目をしており、東南アジアなどの亜熱帯に生える木材です。
シナ合板と比べると表面は少し毛羽立っており、そのまま手の触れる所へはあまりおすすめ出来ません。
一方、価格はシナ合板に比べると安いため、あまり手の触れない場所には最適な木材です。
手に入れやすさ ☆☆☆ (どこでも買える)
価格 1820mm×910mm×12mm 2000円
まとめ
今回は、DIYでよく使われる木材の種類8選について解説しました。
DIYで使われる木材は他にもありますが、まずはこの8種類を覚えておけば一通りのDIYは出来るようになります。
このブログでは、他にもDIYについての知識やポイント、知って得する情報などについて紹介していきます。
一緒に学んで、楽しいDIYにしましょう。
かめとんぼ
コメント