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【6選】板材・角材を無駄&失敗なくカットする「木取り」テクニックについて解説!

木材

こんにちは

かめとんぼです。

今回は、板材・角材を無駄&失敗なくカットするために大切な「木取り」のテクニックについて解説します。

かめとんぼ

DIY歴15年の20代サラリーマン・メカエンジニアです。
DIYのコツ・ポイント・得する情報を紹介します。

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この記事で分かること

木取りのやり方

木取りのポイント

製材の「木取り」とDIYの「木取り」の意味の違い

はじめに

今回は、木材DIYをする時の欠かせない作業の1つ、「木材カット」に注目していきます。

木材カットは「DIYと言えば」の代表的な作業の1つで、自分の好きな長さに木材を切っていくこの工程を一番の楽しみとしている人も多くいます。

一方で、木材は一度カットしてしまうと繋げて元の長さに戻すことができないので、木材カットに失敗してしまうと、

予定より短すぎて使えない木材になってしまう

強度の弱い切り方をしてしまう

微妙な長さの余りがたくさん残る

といった後戻りできない失敗に繋がってしまいます。

そこでこれらミスを防ぐために行うことが、木材の「木取り」です。

「木取り」はあまり聞き慣れない単語ですが、買ってきた板材・角材を無駄なく・効率よく使うために必須のテクニックです。

そこで今回は木取りとは?という基本からポイントやり方について解説します。

木取りとは?

まずは、木取りとは?という基本について解説していきます。

木取りは、DIYや建築、木材加工の分野では主に次の2つの意味で使われます。

1.丸太から、板材や角材を切り出す、切り出し方の計画のこと

2.板材や角材から、実際に使う長さ、幅に切りだす計画のこと

本来の意味合いは1.の丸太から板材・角材を切り出す計画を指す言葉ですが、DIYや家具作りの場面では2.実際に使う長さ、幅に切り出す計画のことを指します。

このブログでは主にDIYに関する内容を取り上げているので、特に言及が無い場合には2.の内容についての内容になります。

もう一度2.の内容について見てみると、

2.板材や角材から、実際に使う長さ、幅に切りだす計画のこと

でした。

ホームセンターやネットで買った木材は、1m、3フィート(=910mm)、1820mm×910mmといったサイズをしていますが、ここから使いたい長さ、幅に切り出すプランを考えるのが「木取り」です。

例えば、3フィート(=910mm)の木材が2本ある場合、

1本目の木材から250mm×3本

2本目の木材から200mm×3本

といった切り方を考える事を考えることを指します。

特に、材料となる木材が2、3本と複数ある場合、上手く切り方を工夫しないと長さが少し足りなかったり、中途半端な余りがたくさん出てしまいます。

そうならないように、木取りをしてあらかじめ切り方を考えておくことで、買ってきた板材・角材を無駄なく・効率よく使うことができます。

角材とは?板材とは?という方はこちら

木取りのやり方

続いて、木取りのやり方について見ていきます。

ここでは、木材の収納BOXを作ることを例に考えてみます。

木取りの前には、必要な部材を書き出しておきます。

・柱(縦) 20mm×20mm材 250mm 4本

・柱(奥行) 20mm×20mm材 200mm 4本

・柱(横) 20mm×20mm材 500mm 4本

・サイド板 合板 250×240 2枚

・前後板 合板 540×250 2枚

・蓋、底板 合板 540×240 2枚

実際にはこれらに加えて蝶番や取っ手、ビスなどを使いますが、ここでは木材のみを取り上げます。

これらの部材を材料ごとに分けると、

20mm×20mm材

・500mm 4本

・250mm 4本

・200mm 4本

合板

・540×250 2枚

・540×240 2枚

・250×240 2枚

となります。

角材の木取り

まずは、角材20mm×20mm材の木取りのやり方です。

角材は基本的には長さ方向のみを切りそろえるため、あとから出てくる板材に比べると簡単です。

ここでは、全長1000mmの20mm×20mm材から切り出すことを考えてみます。

よくある失敗例は

1本目 500mm×2本

2本目 500mm×2本

3本目 250mm×4本

4本目 200mm×4本(+余り200mm)

という風に取るのはNGです。

一見うまくいきそうな木取りですが、ここでは大事なことを忘れています。

それは、「切る時の刃の厚さ」です。

のこぎりの厚さ3mmほどあるので、この厚さを考えないと最後に切る部材の長さが足りなくなってしまいます。

そのため、今回の場合では

1本目 500mm+250mm+200mm+(余り50mm(切り代分))

2本目 500mm+250mm+200mm+(余り50mm(切り代分))

3本目 500mm+250mm+200mm+(余り50mm(切り代分))

4本目 500mm+250mm+200mm+(余り50mm(切り代分))

とするのがベストな木取りです。

板材の木取り

続いて、板材合板の木取りを考えます。

板材の木取りは、角材に比べて考えるポイントがいくつかあるのでそれらに注意が必要です。

板材ならではのポイントとしては、長手方向に木材を切り出すことがポイントです。

下の図にあるように、板材の長手方向に切り出したほうが木の繊維の方向的に強度が強い状態で切り出すことができます。

そのため、なるべく長手方向に木取りすることを意識しましょう。

今回の例では、このように木取りをするのがベストです。

このような木取りの図が書けたら、のこぎりや、ホームセンターの木材カットサービスを使って木材を切り出します。

木取りのポイント

続いて、木取りをする時の6つのポイントについて見ていきます。

木取りのポイントはこの6つです。

絵(設計図)を描く

大きいものから取る

反り、割れ、節などの使えない部分をよける

長手に取る

刃の厚みを考える

余りはなるべく長くする

順に見ていきます。

絵(設計図)を描く

1つ目のポイントは、紙に絵をかいて木取りを行うことです。

特に、おおよそのサイズ感を合わせた絵を描くとよりミスを減らせることができます。

例えば、全長1820mmの角材を紙上には8cmで書いて、900mmは紙上で4cmと言ったようにおおよその縮尺を合わせて書くと、計算間違いなどのミスに気づきやすくなります。

大きいものから取る

2つ目のポイントは、大きい部材からとることです。

例えば

・500mm

・300mm

の2種類の長さの木材が必要な場合、まずは500mmの部材を効率良く取れる配置を考えていきます。

その後、残りの部分に300mmの短い部材を当てはめていって、なるべく余りが小さくなるように木取りをします。

反り、割れ、節などの使えない部分をよける

3つ目のポイントは、反り、割れ、節などの使えない部分を避けて木取りを行うことです。

ホームセンターで売っている木材には個体差があり、ものによっては反り、割れ節などのそのままでは使えない部分がある木材もあります。

購入時にそれらの少ない木材を選んで買うことが大切ですが、買ったあとに初めて気づくこともよくあります。

そのため、木取りの前に木材の裏表を確認して、使えない部分がちょうどあまりになるように配置をしていきましょう。

ホームセンターで木材を選ぶときのポイントはこちら

長手に取る

4つ目のポイントは、長手に取ることです。

これは上の、板材の木取りのやり方で書いたように、木材を長手に取ることで強度が強い状態で切り出すことができます。

その理由は、木材は繊維と水平方向に強く繊維と垂直方向に弱いという特徴があるからです。

大きな板材は長手の方向が繊維と水平(=強い)方向になっているので、切り出す部材を長手に取ることで、強度の高い方向に切り出すことができます。

刃の厚みを考える

5つ目のポイントは、切るときの刃の厚みを考えることです。

これも上の、角材の木取りのやり方で書いたように、刃の厚みを考慮しないと最後になって木材が足りないと言うことになりかねません。

のこぎりの刃の厚みは2~3mmの事が多いですが、余裕をもって5mmは余分に見ておくと失敗することが少なくなります。

余りはなるべく長くする

最後は、材料費を安くするためにかめとんぼが意識しているポイントです。

切った余りを長くすることで、次回同じ材料を買う時に余りを使うことができ、次回の材料費を安くすることができます。

余りを長くするためには、時には木取りをパズルのように並び替える時もありますが、上手く残せれば次回のコストダウンに役立てられます。

まとめ

今回は、板材・角材を無駄&失敗なくカットするために大切な「木取り」のテクニックについて解説しました。

このブログでは、他にもDIYについての知識やポイント、知って得する情報などについて紹介していきます。

一緒に学んで、楽しいDIYにしましょう。

かめとんぼ

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