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「ビス」を使って部屋の壁に「重い物」を取り付ける方法!

○○のやり方

こんにちは

かめとんぼです。

今回は、ビスを使って部屋の壁に重い物を取り付ける方法について紹介します。

かめとんぼ

DIY歴15年の20代サラリーマン・メカエンジニアです。
DIYのコツ・ポイント・得する情報を紹介します。

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はじめに

DIYでやりたい作業の1つに、「壁に物を取り付ける」という作業があります。

具体的には、玄関の近くにハンガー掛けを設置して、屋外用のコート、鞄などを掛けたり、自分の部屋の雰囲気に合った装飾品を設置するなど、「壁に物を取り付ける」というスキルがあれば、自宅をより快適に、おしゃれにDIYすることができます。

これらのパーツを使って、うまく部屋の壁を使いこなせばよりスタイリッシュ理想的な部屋づくりができますが、実は部屋の壁に物を取り付けるには少しコツがあります。

なぜなら、一般的な壁材の9割は「石膏ボード」という板が使われており、この板は画鋲や釘が簡単に抜けやすく、上手に固定しないと物を取り付けることが出来ないからです。

上手く固定が出来ていないと、画鋲や釘が抜けてしまい、掛けている物が落ちてしまうだけでは無く、取り付けていた壁に大きな穴が開いてしまう心配があります。

そのため、壁にフックなどを取り付ける場合には、次の3つの方法を使い分けることが大切です。

軽い物を取り付ける時 石膏ボード用フック

中くらいの重さの物を取り付ける時 → 石膏ボードアンカー

重い物を取り付ける時 → 下地の木材にビス止め

今回はその中でも、最も重いものを取り付けるられる方法の「下地の木材にビス止め」する方法について見ていきます。

他の2つのやり方と、3つの方法の使い分け方はこれらの記事で解説しています。

この記事では、ビスを使って壁に物を取り付ける方法として、部屋の壁の材質構造などの基本的なところから、実際にビスを使って壁に物を取り付ける方法、また気を付けたい注意点などについて解説します。

それでは順に見ていきます。

部屋の壁の材質・構造について

まず初めに壁にビスを使って物を取り付けるための前知識として、部屋の壁の材質構造について紹介します。

一般の家の約9割の壁材には、「石膏ボード」と言う材質の板が使われています。

石膏ボードは、チョークなどとして使われる石膏を厚い紙でサンドイッチした板です。

下の絵にあるように石膏ボード自体は内側の家の骨組みにビスで留められており、表面には装飾のための壁紙が貼られています。

一般的な部屋の壁の9割がこの石膏ボードが使われていますが、まれにその他の材質が使われる事もあります。

簡単な見分け方は、壁に画鋲を挿してみることで見分けることができます。

画鋲を挿して抜いてみて、先端にチョークの粉のような白い粉がついていたらその壁は石膏ボードです。

その他の壁の材質や、より詳しい見分け方についてはこの記事で詳しく解説しています。

この石膏ボードは、家の壁の材質としては断熱性、耐火性などのメリットがあり広く使われていますが、物を取り付けるという観点から見るとあまり向いていません

釘やピン、ビスを打ってもすぐにぽろぽろと崩れてしまい、重いものを取り付けることができないからです。

そこでこの石膏ボードにも物を取り付けるための方法として、石膏ボードアンカーや、石膏ボード用フックといった石膏ボード用の取り付け道具を使う方法がありますが、実はもう一つ、これらの道具より確実に取り付ける方法があります。

それは、石膏ボードの裏側にある間柱にビスを打ち込むという方法です。

石膏ボードの向こう側にある間柱を探してビスを打ちこみ、確実に物を固定しようという方法です。

この方法を使えば、ビスは硬い間柱に打ち込まれて固定されるので、石膏ボードの柔らかさ、もろさには関係がありません。

そのため、壁にテレビを取り付けたり扇風機を取り付けるなどの重いものの取り付けにも、この方法は使われています。

同じ木材として胴縁にビスを打ちこむのはどうか?と思う方もいるかと思いますが、胴縁は間柱より2回りくらい細くて薄い板材が使われることが多いので、胴縁ではなく間柱にビスを打ちこんだ方が確実に固定することができます。

そこでここからは、間柱にビスを打ち込む方法として、石膏ボードの裏側にある間柱を探す方法や、用意するビスの長さについて説明していきます。

間柱にビスを打ちこむ方法

ここからは、間柱にビスを打ち込む具体的な手順を解説していきます。

ビスを打ち込むときは、大きく次の3ステップで行います。

間柱の場所を探す

ビス・工具を用意する

ビスを打ちこむ

それでは順に見ていきます。

間柱の場所を探す

まず最初のステップは、石膏ボード&壁紙の向こう側にある間柱の場所を探し当てます。

と言っても、間柱は石膏ボードと壁紙の裏側にあるので、目で見た感覚や手で触った感覚では探し当てることはできません。

そこで「下地センサー」という道具を使って柱の位置を探します。

この下地センサーは、電気的に石膏ボードの裏の柱の位置を確認することができる便利な工具です。

壁に穴を開けることなく柱の位置を探すことができるので、初めは失敗しがちな初心者や、壁に大きな穴を開けられない賃貸住宅でも使うことができます。

詳しい下地センサーの仕組みや使い方、おすすめ下地センサーはこの記事で解説しています。

この下地センサーの使い方を簡単に説明すると、電源をONにした下地センサーを壁に当て、横にスライドさせて使います。

下地センサーが柱がある所に差し掛かると、液晶のランプがついて知らせてくれます。

柱の位置を検出できる仕組みはここでは割愛しますが、仕組みが理解できていなくても液晶を見ていれば誰でも使うことができるので、心配は不要です。

一般には下地センサーはあまり馴染みのない工具ですが、普通の規模のホームセンターでも目にすることもできる隠れた便利工具です。

それほど、この「間柱にビスを打ち込む」という作業が多くの場所でされているという事ですね。

また、間柱を探すときのポイントとしては、一般的な間柱の間隔を知っておくと探しやすいです。

間柱同士の間隔は、303mm(一尺)の間隔を開けて立てられていることが多いです。

まれにそれ以外の間隔の場合もありますが、その場合もおおよそ300mm~500mm間隔で立てられます。

取り付けたい場所周辺と、その左右300mm~500mm横も確かめて、確実に間柱がある所を探しましょう。

おおよそ間柱の場所が分かったら、間柱の幅の中央をしっかりと求めておくことも大切です。

なぜなら、ビスを打つときはなるべく間柱の幅の中央に打った方が強度的に安心できるためです。

間柱の幅は一般的には10cm前後のことが多いです。

この幅の中央を調べる時は、左右から下地センサーを動かして柱の反応がある所の両端に付箋やマスキングテープでマークをしておきます。

そしてそのマークの間を定規などで測り、値を半分に割って間柱の幅の中央を求めます。

この、幅の中央をしっかりと求めてその場所に打つことができれば、強度的に安心して物を取り付けることができます。

ビス・工具を用意する

間柱の場所が分かってビスを打つ場所を決めたら、取り付けたい物を固定するためのビスと、ビスを打ち込むための工具を用意します。

ビスの長さ&太さの種類は、結論としては

30 ~ 40 mmのラッパのコーススレッド (材質:鉄+ユニクロめっき)

を用意しておけば良いでしょう。

長さは具体的には、

3.2 × 32mmのコーススレッド

3.2 × 38mmのコーススレッド

のどちらかになります。

どうやってビスの長さ・太さを選んだの?という人は、この記事で詳しく解説しているので見てみてください。

上の記事中の、ビスの長さを決めるための「手前側の木材」は、厚さ12.5mmの石膏ボード(壁に使う石膏ボードの一般的な厚さ)として計算しています。

頭は、フックなどの物を固定するのでラッパでもフレキでもどちらでも構いません。

フレキとラッパの違いは、この記事で詳しく解説しています。

材質は、屋内なので価格の安い「鉄+ユニクロめっき」で十分です。

材質については、この記事で詳しく解説しています。

また、このビスを打ち込むための工具も準備します。

今回はビスの太さが3.2mmなので、手動のドライバーで回すのはかなり厳しいと思った方がいいでしょう。

そのため、インパクトドライバーを用意しておくと楽に作業をすることができます。

DIY向けインパクトドライバーの選び方についてはこちらです。

ビスを打ちこむ

下穴の位置が決まって、ビス、インパクトドライバーが用意出来たら、最後は実際にビスを打っていきます。

木材にビスを打ち込むのと同様の作業なので、特に注意する点はありません

しっかりとまっすぐビスを立てて、初めはゆっくり打っていきましょう。

もし間柱に硬い材質が使われていて、上手くビスが入っていかない場合には、下穴を開けると楽に打ち込めます。

3.2mmのビスなので、2mmくらいのドリルの刃を使って下穴を開けておくことで、簡単にビス打ちをすることができます。

実際にビスを打つときは、取り付けたいフックや、金具などをビスに通して打ち込むことになるかと思います。

フック、金具をビスに通すのを忘れて、うっかりビスだけ打ってしまわないように注意しましょうね。

間柱にビスを打ち込む時の3つの注意点

ここまで、間柱にビスを打ち込むときの注意点を紹介してきましたが、注意点3つ紹介しておきます。

繰り返しになる内容もありますが、うっかりとミスをしないように、事前に確認しておくと安心です。

壁の中の電線に注意

1つ目のポイントは、壁の中にある電線に注意しましょう。

家の壁の中には、各部屋のコンセントを結ぶ電線が通っています。

万が一ビスを打った先に電線が通っていると、電線を傷つけてコンセントが使えなくなってしまうだけではなく、ビスに電気が通って感電してしまう可能性があります。

対策としては、下地センサーの中でも電線の位置を判別できるタイプの物を使うことが有効です。

上にあるような一部の下地センサーは、壁の裏の間柱を探す際に電線があった場合には別のランプで知らせてくれます。

そういったタイプの下地センサーを使うことで、電線を傷つけて断線、感電をしてしまうリスクを避けることができます。

間柱が無い所には石膏ボードアンカーを使う

ここで紹介している間柱にビスを打ち込む方法は、強度的に非常に安心感のある方法ですが、デメリットもあります。

それは、間柱がある所にしか打つことが出来ないという点です。

もし、打ちたいところに間柱が無ければ近くの間柱のあるところに取り付けることになります。

間柱の間隔は300mm程度のため、多くともその半分の150mm動かすという計算になりますね。

しかし、もし間柱がある所に打つと壁やコンセントなどの他の物と干渉してしまう場合は、間柱の無い所に打つことになります。

そういった万が一の場合には、石膏ボードアンカーを使う方法に切り替えましょう。

石膏ボードアンカーについては詳しくは下の記事で紹介していますが、特に重いものを取り付けたい場合には、金属アンカータイプのボードアンカーがおすすめです。

ビスを間柱の幅の真ん中に打つ

3つ目のポイントは、ビスはしっかりと間柱の幅の中央に打つことが大切です。

これはビスを打つ場所を決める所でも解説しましたが、下地センサーを左右から動かして、しっかりと幅の真ん中を調べましょう。

もし、幅の真ん中に打てなかった場合に一番心配していることは、間柱の端の近くに打ってしまい、間柱が割れてしまったりビスが飛び出してしまうことを心配しています。

間柱が割れたりビスが飛び出してしまうと、重いものを取り付けた時に耐えられる強度が落ちてしまい、壁に取り付けた物が落ちてしまう可能性があるからです。

さらに今回のような壁に物を取り付ける場合には、実際に間柱にビスが入っているところは見ることができないため、いつもの木材にビスを打ち込む時に比べて、より一層しっかりとケアをすることが大切です。

そのため、できるだけ幅の真ん中を狙ってビスを打つようにして、誤って間柱の端に打ち込んでしまうことを避けましょう。

まとめ

今回は、ビスを使って部屋の壁に重い物を取り付ける方法について紹介しました。

ビスを間柱に打ち込む方法は、壁に物を取り付ける3種類の方法の中でも最も重いものを取り付けられる安心な方法です。

この方法を使いこなせることができれば、DIYで出来ることの幅も広がります。

このブログでは、他にもボードアンカーや下地センサーについて、DIY初心者にも分かるように徹底的に解説しています。

特に部屋の壁に物を取り付ける方法については、一番わかりやすいサイトを目指して日々改良をしています。

その他にも、DIYについての知識やポイント、知って得する情報について紹介していきます。

一緒に学んで、楽しいDIYにしましょう。

かめとんぼ

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