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【初心者向け】電動ドライバーのビットの選び方を解説!

DIY道具

こんにちは

かめとんぼです

今回は、電動ドライバーねじを締める時に使う、ねじ締め用ビット(ドライバービット)の選び方について解説します。

かめとんぼ

DIY歴15年の20代サラリーマン・メカエンジニアです。
DIYのコツ・ポイント・得する情報を紹介します。

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はじめに

DIYで簡単にねじ締めをするための電動工具に、電動インパクトドライバー電動ドライバーがあります。

これらの工具は、電気の力でモーターを回してねじを締めるため、速く簡単にねじ締めすることができるのが特徴です。

近年はDIYの人気も高まっていることもあり、初心者用の電動インパクトドライバーなども数多く発売され、これらの電動工具はDIYでもより身近な存在となっています。

そんな電動ドライバーなどを使う上で知っておきたい部品の1つに、「ビット」があります。

ビットは、工具の先端に取り付けてねじやボルトを締め付けるための部品のことで、使いたいねじの種類、サイズによって様々なビットを使い分けます。

このビットは、用途や、ねじの種類ごとに多くの種類があり、ビット選びは工具選びに並んで難しい事の1つです。

特に初心者のうちは、どのビットを選べばいいのかが分かりにくいこともあり、間違ったビット選びをしてしまうことも多くあります。

そこで今回は、初心者でも簡単に自分の使い方に合ったビットが分かるよう、電動ドライバーに使うビットの種類選び方について解説します。

ドライバービットとドリルビットの違い

まずはビットの全体像を把握するために、ドライバービットドリルビット違いについて見てきます。

電動工具で使われるビットは、使い道によってドライバービットドリルビットの大きく2つに分けられます。

それぞれの使い道は、

ドライバービット・・・ねじ締め用

ドリルビット・・・穴あけ用

と大きく異なり、見た目も異なっています。

この2つは両方ともDIYではよく使われ、一例では、木材にねじ締めをするときにまずはドリルビットで下穴を開けて、そこにドライバービットでねじを締めるという使い方です。

このドライバービットとドリルビットのうち、今回はねじ締めに使うドライバービットに注目して、いろいろな種類のドライバービットを見ていきます。

もう1つのドリルビットの種類、選び方はこの記事で解説しています。

ドライバービットの種類

ここからは、具体的にドライバービットの種類について見ていきます。

その中でも

ドライバービットの先端の形

ドライバービットの全体の形

の2つのポイントに注目して見ていきます。

ドライバービットの先端の形

ドライバービットを選ぶときの1つめのステップは、使いたいねじの形(プラス・マイナスなど)に合ったビットを選ぶことです。

そこでここでは、それぞれのねじの形に合った、ドライバービットの先端の形の種類について見ていきます。

ここで紹介するのは、この6つのビットです。

プラスビット

マイナスビット

六角ビット

ソケットビット

 ーー↓あまり見かけない↓ーー

スクエアビット

トルクスビット

順に見ていきます。

プラスビット

プラスビットは、プラスねじを締めるためのビットです。

プラスねじは、その名の通りプラス(+)の形のへこみがあるねじです。

ねじの中でも最も代表的な形で、最近ではほとんどのねじがこのプラスねじです。

プラスの溝の大きさ(形の大きさ)には規格があり、#1、#2といった表し方をします。

+1、+2とも書きますね。

読み方は、1番、2番と読みます。

数字が大きくなっていくにつれてプラスの形が大きくなり、逆に数字が小さくなるとプラスの形も小さくなります。

プラスビットには、よく見ると#2や、単に「2」といった数字が書かれており、この数字が適合するねじ溝の規格になります。

ねじの径とねじ溝の大きさにはおおよその規則性があり、おおよそ、M3(直径が3mm)以上のねじは#2、それより小さいねじは#1です。

M6(直径が6mm)以上のねじでは#3が多いですが、DIYでM6より太いねじを使うことはあまりないので、参考程度に覚えておきましょう。

そのため、DIYで使うねじはそのほとんどが#2のねじのため、プラスビットも#2の物を用意しておけば大抵の場面で使えます。

マイナスビット

マイナスビットは、マイナスねじを締めるためのビットです。

マイナスねじは、その名の通りマイナス(-)の形のへこみがあるねじです。

以前は家具や家電にも多く使われてきましたが、最近はもっぱらプラスねじの方が多く使われています。

そのため、近年は見る機会が減ってきています。

マイナスねじにはプラスねじのような番手はありません

そのため、マイナスビットはプラスビットのように#1、#2といった番手で分けられることは少なく、マイナス溝の幅で分けられることが多いです。

例えば-6のマイナスビットと言えば、先端のマイナス部分の幅が6mmのマイナスビットということです。

マイナスねじの径とマイナスビットの幅の明確な対応はありませんが、おおよそー5~ー6くらいのマイナスビットを一本持っておけば、ほぼ全てのマイナスねじ(めがねなどの精密ねじは除く)に対応することができます。

六角ビット

六角ビットは、先端が六角形の形をしたビットです。

このビットは、キャップボルトと呼ばれるボルトを締める時に使います。

キャップボルトは、外側が丸く、中に六角形の穴が空いているボルトです。

六角ボルトに比べると少し細めのM4~M6くらいの物が多いです。

頭がプラスやマイナスのねじと比べると、工具と接する面が多いため締め付けや取り外しの際に頭をなめる(つぶしてしまう)心配が少なくなります。

そのため、ある程度締め付けの力が必要な場合に使われます。

DIYではこの六角ビットを使う機会はあまりないため、最初に揃える必要はありません。

キャップボルトを沢山締める時、外すときにはじめて用意すれば良いビットです。

ソケットビット

ソケットビットは、六角ボルト(六角ねじ)やナットを外すのに使うビットです。

外観が円形、内側が六角形をしており、内側は六角ボルトの頭やナットにちょうどはまるサイズ、形をしています。

ボルトに上からはめるように使うのが特徴です。

機械、自動車の製造ラインなど、ボルト・ナットを多く使用する場面で使われるビットです。

スクエアビット

スクエアビットは、文字通り、先端が四角形(スクエア)型をしたビットです。

このビットはスクエアねじを締めるためのビットです。

スクエアねじは、四角ねじとも呼ばれ、四角形の穴が開いており、そこに四角形のビットを取り付けて締めるねじです。

よく使われる場面としては、住宅建築用の金具などに使われます。

そのため、スクエアねじとスクエアビットはDIYで使われる場面は少なく、あまり見かけないレアなビットです。

トルクスビット

トルクスビットは、特殊ネジの1つであるヘクサロビュラねじ(別名:トルクスねじ)を締めるために使われるビットです。

ヘクサロビュラねじは、六角形の星型のような形をしたねじです。

中央に丸い出っ張りがあるタイプのものもあります。

ヘクサロビュラねじはアメリカで発明され、「トルクスねじ」という商品名がつけられました。

そのため、「トルクスねじ」という名前のほうが有名かもしれません。

車のナンバープレート盗難防止ネジとして使われることも多く、見た目のデザインの凝ったものも販売されています。

このトルクスビットも上のスクエアビットと同様に、趣味でDIYをする人で持っている人が非常に少ない、レアなビットです。

ドライバービットの全体の形

続いて、ドライバービットの「全体の形」の種類を見ていきます。

全体の形というと少し分かりにくいですが、ビットが片側についているか、両側についているかや、ねじれに強い軸の形など、ビットには「全体の形」に関する種類がいくつかあります。

この「全体の形」には、ビットをより使いやすく壊れにくくするためのポイントが詰まっています。

ここでは、そういった「全体の形」に注目して、次の5つの種類について見ていきます。

両頭ビット

片頭ビット

トーションビット

スリムビット

段付きビット

順に見ていきます。

両頭ビット

両頭ビットは、名前の通り軸の両側にビットがついているタイプで、ドライバービットの中では一番よく使われるタイプです。

両側に同じプラスビットがついているタイプや、プラスとマイナスがついているタイプ、また大きさの異なるプラスビットがついているタイプがあります。

この両頭ビットのメリットは、両側を使うことであとから紹介する片頭ビットに比べて約2倍長く使えるということです。

一方、注意したいポイントは、片方の先端が割れてしまった時に、割れた側が電動工具側にくるように取り付けると、割れた部分が工具の中で引っかかって取れなくなってしまう場合があることです。

そのため、片側が割れてしまった場合はそのビットを使うのは諦めて、新しいビットを使うようにしましょう。

片頭ビット

片頭ビットは、軸の片側のみにビットがついたタイプです。

上の両頭ビットに比べるとマイナーなタイプで、あまり見かけることは多くありません。

この片頭ビットの一番の特徴は、ビットの全長が短くできることで、狭い場所で作業する時や、L字変換部品を使って奥まった場所で作業する時に使われます。

トーションビット

トーションビットは、ビットの中央が細くなっており、急なトルクの変化に対応できて折れ・欠けにくいという特徴があるビットです。

ビットに一番負荷のかかる場面は、ねじの打ち終わりにねじ頭が木材に達して、急に回転が止まる時です。

この時、工具は回転するものの、ねじとビットが回転しなくなるので、ビットには強いトルクがかかります。

ビットが壊れるのは、こういった場合にビットの先端が割れてしまうことが多いですが、このトーションビットは細くなった中央部がトルクを吸収して、先端が割れにくくなっています。

そのため、ビットが欠けて使えにくくなることが起きにくく、ビットを長く使うことができるというメリットがあります。

スリムビット

ビットでねじを締める際の悩みとして、ビットでねじが隠れて見えにくいという悩みがあります。

この悩みを解決するために使われるのが、このスリムビットです。

スリムビットは、先端部分が細くなっており、ねじに取り付けてもねじが見やすくなっています。

そのため、奥まった場所で作業をするときなどによく使われます。

段付きビット

段付きビットも、先端につけたねじが見やすいように軸の部分が六角軸(工具側に取り付ける部分)より細くなっているビットです。

上で紹介したスリムビットとの違いは、この段付きビットは、片頭ビットになっているものがほとんどです。

そのため、先端のビット側には逆向きに工具に取り付けるための窪みがなく、先端まで細い軸の形になっていることが特徴です。

このため、上で紹介したスリムビットよりもねじが見やすいビットとなっており、奥まった場所での作業におすすめです。

おすすめのビットの長さ

ここまで、ビットの先端の形全体の形を見てきました。

自分が締めたいねじの形に合わせて先端の形を決めて、作業性&耐久性を考えて全体の形を決めたら、後はビットの長さを決めるだけです。

ビットの長さはそれぞれのメーカーによって様々ですが、各メーカーおおよそ、

短いビット・・・50mm以下

一般的なビット・・・50~100mm

長いビット・・・100mm以上

3パターンを用意していることが多いです。

それぞれの使い道としては、

短いビット・・・電動工具がギリギリ入る狭い場所用

一般的なビット・・・作業性の良さが一番いいタイプ

長いビット・・・一般的なビットでは届かない場所用

という使い分けがされます。

自分がねじを打ちたい場所を考えて、狭い場所、奥まった場所が無ければ、50~100mmの一般的な長さのビットを選ぶのが無難です。

ドライバービットの取り付け方・取り外し方

ここまでドライバーの先端の形や、全体の形、おすすめのビット長さについて見てきました。

ここでは最後に、ドライバービットの取り付け方取り外し方を見ていきます。

このドライバービットの取り付け方・取り外し方を知るうえで、電動工具のビット取り付け部分2つのタイプを知っておいた方がいいでしょう。

電動工具のビット取り付け部分には、「ドリルチャック」と「スリーブ」と呼ばれる2つのタイプがあり、使う電動工具によってどちらのタイプがついているか様々です。

ここでは簡単に、それぞれのタイプでの取り付け方・取り外し方について、図を交えて見ていきます。

それぞれのタイプが使われる工具や、仕組みについてはこの記事で解説しています。

ドリルチャックのビットの取り付け方・外し方

ドリルチャックは、ナットを締めるようにしてビットを固定するタイプのビット取り付け方法です。

ドリルチャックの真ん中にはビットを差し込むための穴が開いており、ビットを固定するためには、まずその穴にビットを差し込みます。

そして、ドリルチャックの先端の回転部分をクルクルと回すことで、ビットを入れた穴が段々と小さくなっていき、ある程度締まるとビットを固定することができます。

外すときは逆に、回転部分を逆に回すと穴が広がっていき、ビットを外すことができます。

このドリルチャックは感覚的にとても分かりやすい構造をしており、時間が経っても使い方を忘れてしまう心配が少ないです。

スリーブのビットの取り付け方・外し方

スリーブは、バネの力でビットをカチッと固定するタイプのビット固定方法です。

スリーブもドリルチャックと同じように、電動ドリルドライバーの先端部分についています。

スリーブは、一番先端の部分を掴んで引っ張ることができ、離すとバネの力で元の位置に戻ります。

ビットを取り付けたいときは、この先端部分を引っ張った状態で、スリーブの真ん中にある六角形の穴にビットを入れます。

そして引っ張っていたスリーブを離すと、スリーブはばねの力で元の位置に戻り、そのバネの力でビットは固定されます。

外すときは逆に、スリーブを引っ張り出して、その状態でビットを引っ張ると外すことができます。

始めは取り付け、取り外しにコツがいりますが、慣れてしまえば非常に簡単に、素早くビットの交換をすることができます。

まとめ

今回は、電動ドライバーねじを締める時に使う、ねじ締め用ビット(ドライバービット)の選び方について解説しました。

このブログでは、電動ドリルやインパクトドライバーについて、DIY初心者にも分かるように徹底的に解説しています。

特に電動ドリル/ドライバーの特徴、使い方のポイントや、様々な悩みの解消法に関しては、一番わかりやすいサイトを目指して日々改良をしています。

その他にも、DIYについての知識やポイント、知って得する情報について紹介していきます。

一緒に学んで、楽しいDIYにしましょう。

かめとんぼ

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