こんにちは
かめとんぼです。
今回はサンドペーパーについて、使い道や種類などの基礎から、番手選び、使い方や便利グッズまで一気に紹介します。
サンドペーパーとは
サンドペーパーは、木材などの仕上げや下地の処理に使う道具です。
紙製や布製の生地に研磨粒がくっつけられており、手でこすりつけるように使います。
別の呼び方としては、「紙やすり」や単に「やすり」とも呼ばれます。
また、サンドペーパーで表面をこすって削る事を、「サンドペーパーを当てる」と言ったりたりします。
サンドペーパーは工具の中では消耗品のカテゴリーに含まれます。
使っていいくと削れた粉でサンドペーパーの目が詰まったり研磨粒が取れたりし、削れなくなってしまうからです。
また、やすりと言うと金属製のやすりもありますが、サンドペーパーは仕上げ処理、金属製やすりは荒い加工やさびなどを取る下処理用といった使い分けがされています。
サンドペーパーの使い道
サンドペーパーの主な使い道を紹介します。
「こんなことしてみたいなー」と思っていた作業は、実はサンドペーパーでできるかもしれませんよ?
木材の角の面取り
木材の端面(バリ)の処理
塗装跡の処理(仕上げ)
プラスチックの面取り/バリ取り
古い塗装をはがす
塗装前に下地をならす/荒らす
サビとり
順に見ていきましょう
木材の角の面取り
面取りとは、直角の角を少し削って、手触りを滑らかにする加工のことです。
ホームセンターで買ったばかりの木材や自分で切った木材の端面は、直角な角になっており手触りが鋭い時があります。
そんな時には、サンドペーパーを当てる事で角を取ることができます。
こうすることで手触りがよくなり、安心して使える木材となります。
木材の端面(バリ)の処理
木材をのこぎりなどで切った面(端面)は、表面に比べてざらざらします。
このざらざらのままだと、見た目が良くなかったり塗料が塗りにくかったりします。
また、切った面の角に残る細いトゲをバリと言いますが、このバリがあると手に刺さったりして危険です。
そのため、サンドペーパーを当ててバリを取ることが大切です。
塗装跡の処理(仕上げ)
DIYでは、木材の仕上げにペンキなどの塗料を使うことがよくあります。
サンドペーパーは、この塗料を塗った後の仕上げにもよく使います。
刷毛でペンキを塗った面をよく見ると、実は刷毛の跡がよく残っています。
この面に仕上げ用のサンドペーパーを当てることで、より見た目がきれいに仕上がります。
プラスチックの面取り/バリ取り
サンドペーパーは、プラスチックにも使えます。
DIYではプラスチック材料の出番も多く、色のついたプラスチック板を使って見た目をアレンジしたり、透明なプラスチック板を使って中の見える収納を作るなど、使い道は様々です。
プラスチック材料はホームセンターやネットで購入しますが、既製品のものは角が鋭かったり、成形時のバリが残っていたりします。
そのため、サンドペーパーを当てて面取りをし、バリをとる事で安心して使えるようにします。
古い塗装を剥がす
ペンキなどの塗料で見た目を自分好みにアレンジすると、時間が経つと少し変化が欲しくなることがよくあります。
そんなときにも、サンドペーパーは役立ちます。
塗料の上からサンドペーパーを当てることで、古い塗料を剥がすことができます。
剥がしたらまた塗料を塗って新たな好みのデザインに仕上げることで、何度でも好きな見た目に変えることができます。
これもDIYの醍醐味です。
塗装前に下地をならす/荒らす
塗装を長持ちさせたい場合、塗る面の下地処理は重要です。
あまり荒れすぎていると均一に塗ることができず、またツルツルすぎても塗料が乗らずにすぐに剥がれてしまいます。
そのため、下地処理を行うことで見た目を綺麗に、また長持ちする塗装をすることができます。
塗料の種類によって適切な表面処理具合が違うので、塗料に合った下地処理が必要です。
サビとり
金属部品などを屋外に置いておくと、段々とサビが出てきます。
サビは、金属部品はもちろんのこと、接している周りにもサビがついてしまいます。
サビている物をどかしてみたら、地面のタイルなどにサビがついてしまったということは、一度は経験があるかもしれません。
そんなときも、表面に軽くサンドペーパーを当てることで表面のサビを取り除くことができます。
このように、サンドペーパーには沢山の使い道があります。
それだけ、DIYの中で「削る」という使い方が多くあるということですね。
そんなサンドペーパーですが、あまり知られていませんが実は種類があります。
こここからは、代表的な3種類のサンドペーパーを紹介します。
サンドペーパーの種類
代表的なサンドペーパーはこの3種類です。
紙製サンドペーパー
耐水性サンドペーパー
布製サンドペーパー
順に見ていきましょう。
紙製サンドペーパー
まずは、紙製のサンドペーパーです。
まさに、「紙やすり」という呼び方はここから生まれています。
名前の通り紙に研磨粉がついており、水にぬらすとふやけて使い物にならなくなります。
主に木材を削るときに使います。
耐水性サンドペーパー
続いて、耐水性のサンドペーパーです。
水に濡れてもふやけない紙と接着剤が使われており、水につけて使うことができます。
水につけてやすることで、発生する摩擦熱を抑えたり削り粉が目に詰まる事を防ぎ、より綺麗に仕上がります。
そのため、水をつけながら削ることが多いです。
プラスチックや金属などの、濡らしてもいいものに使います。
布製サンドペーパー
布製サンドペーパーは、紙製、耐水性とは異なり布で出来ていることが特徴です。
上の二つに比べてやぶれにくく、2~5倍くらい長持ちするため、耐久性を求められる場面で使用します。
サンドペーパーの番手
サンドペーパーは様々な粗さの物が用意されており、削りたい具合によって使い分けをします。
粗さの目安としては、「番手」という表し方をします。
番手は#1000などと表し、これであれば1000番と呼びます。
番手は小さいものは目が荒く、大きいものは目が細かくなっていきます。
下地処理や荒い加工には小さい番手の物を、仕上げ処理には大きい番手の物をという使い分けですね。
番手は連続した数字が使われるわけではなく、#120、#240、#400といった具合に飛び飛びの値となっています。
いくつかの番手ごとに呼び方があるので、おおよその使い方と一緒に紹介します。
粗目#40~100 サビ取り・塗装はがし・木材の下加工
中目#120~#240 面取り・バリ取り
細目#280~#800 塗装の下地調整
極細目#1000~ 仕上げ加工
#40以下、また#1000以上の番手もありますが、DIYで使うのはおおよそこの範囲の番手です。
サンドペーパーはこの番手の中で数枚ずつがセットになっている状態で売られている物もあるので、最初はセットを買って、よく使うものが分かってきたらその番手を買い足していくのもいいでしょう。
また、番手の選び方としては、仕上げになるにつれて2倍を目安に番手を上げていきます。
例えば最初に#120番から始めたら、#240→#400→#800というように番手を上げていくことで、削る効率と、仕上がり具合の両立が可能です。
サンドペーパーの使い方
ここからは、実際のサンドペーパーの選び方を見ていきましょう。
サンドペーパーを使う時の流れは、このようになります。
選ぶ
ちぎる
こする
保管する
それぞれのステップのポイントも紹介しながら、順に解説していきます。
選ぶ
まずは、サンドペーパーの材質と番手を選ぶとことから始まります。
サンドペーパーの材質は上で紹介したように紙、耐水紙、布がありますが、木材には紙製、プラスチックや金属などに濡らしてもいいものには耐水性のサンドペーパーを使いましょう。
番手選びは、迷ったら番手の大きいものから削っていき、なかなか削れないなら番手を小さくしていくと失敗が少ないです。
慣れるとどの番手がどのくらい削れるかが分かってきますが、慣れないうちは少し慎重になる方が失敗が少なくなります。
先に紹介したように、最初に使う番手を決めたらそこからおおよそ2倍になるように番手を上げていきます。
例えば最初に#120番から始めたら、#240→#400→#800というように番手を上げていくことで、削る効率と、仕上がり具合の両立が可能です。
ちぎる
サンドペーパーの番手を決めたら、つぎは自分の使いやすいサイズにちぎります。
ここで注意したいのは、切るときにはさみなどの刃物は使わないようにしましょう。
サンドペーパーを刃物で切ると、刃物の刃が悪くなるからです。
手で何度か折り返し、ちぎるように切りましょう。
こする
サンドペーパーを使いやすいサイズにちぎったら、次は実際にこすって削っていきます。
この時の注意点として、木目に沿うように動かしましょう。
木目に沿って動かすことで、綺麗な仕上がりになります。
耐水サンドペーパーを使う場合は、水を付けながらこすることをおすすめします。
水を付ける場合は、汚れてもいい服装や、下にシート敷いてから作業をしましょう。
また、大きい面に当てる場合は、サンドペーパーにあて木をすることも有効です。
手でサンドペーパーを抑えて削ると、指の所だけに力がかかって均一に削ることが難しいからです。
手で抑えた時のサンドペーパーを見てみると、指の形に削り粉がついていて、難しさを実感できると思います。
あて木をすることで力が均等にかかり、平らな面を均等に削っていくことが可能です。
あて木を使う場合は、木材を切った余りなどを使うと無駄のないDIYになりますね。
また、あて木を使う代わりに、サンドペーパー用のホルダーを使うことも有効です。
あて木を使う時のやりにくさとして、サンドペーパーとあて木がずれる事があります。
特に耐水性のサンドペーパーを使って水を付けながらこすると、なかなか掴みにくくて作業がしづらいです。
ホルダーを使えば、サンドペーパーがずれることもなく快適に作業をすることができます。
お財布に余裕があれば、ぜひこのサンドペーパー用ホルダーは検討してみるといいでしょう。
保管する
作業が終わったら、使わなかったサンドペーパーを保管します。
ここで覚えておいてほしいのが、なるべくサンドペーパーを平らにして保管しましょう。
サンドペーパーをその辺に置いておくと、数日後に見るとクルっと丸まっている事が多くあります。
丸まっているサンドペーパーは非常に使いにくく、効率がガタっと落ちてしまいます。
そのため、できるだけ平らにして、可能ならば重しを置いて保管しましょう。
買った時に入っていたビニール袋に入れてもいいですし、クリアファイルなどに入れてもいいでしょう。
番手が数種類ある場合、仕分けができるファイルに入れて番手ごとに分けることで使いやすくなります。
まとめ
この記事では、 サンドペーパーについて、使い道や種類などの基礎から、番手選び、使い方や便利グッズ ついて解説しました。
番手の正しい選び方や、使い方を知ることで、DIYが一層楽しくなります。
一緒に学んで、楽しいDIYにしましょう。
かめとんぼ
参考記事
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