こんにちは
かめとんぼです。
今回は、ねじの頭のへこみの形(プラス・マイナスなど)と回すための工具、またねじを回すときに注意すべきポイントについて紹介します。
この記事は、ねじの頭の形(なべねじ・皿ねじなど)について紹介した記事の続きです。
まだ読んでない方はこちら
どちらの記事も片方で完結するように解説しましたが、両方読んでもらった方が理解が深まると思います。
はじめに
この記事では、ねじの種類の分け方の一つである、ねじの頭のへこみの形について見ていきます。
ねじの種類は材質や太さ、長さによって様々なものがあり、種類の分け方の一つに「ねじの頭」の種類がありました。
ねじの頭とは、プラスねじで言うとプラスドライバーをはめる部分のことを指します。
一口に「ねじの頭」と言っても大きく2つの要素があり、
ねじの頭の形(なべ、皿など)
ねじの頭のへこみの形(プラス、マイナスなど)
この2つがあるよ、というのが前の記事のおさらいです。
その中で今回は、2つ目の「ねじの頭のへこみの形」に注目していきます。
ねじの頭のへこみと言うのは「プラス」「マイナス」といった、ドライバーを挿す部分の形のことを言います。
この記事では、ねじの頭のへこみの形について図を使いながら解説し、それぞれの形のねじを回す工具についても解説します。
また最後には、ねじを回すときに注意するポイントについて紹介します。
それでは見ていきましょう。
ねじの頭のへこみの形
ここではねじの頭のへこみの形について、ホームセンターでよく見かける、DIYでよく使う代表的な3種類+特殊ネジについて見ていきます。
プラスねじ
マイナスねじ
六角ねじ
特殊ネジ
それぞれの見た目の違いは、このようになっています。
それでは順に見ていきましょう。
プラスねじ
プラスねじは、その名の通りプラスの形のへこみがあるねじです。
最も代表的な形で、最近ではほとんどのねじがこのプラスねじです。
プラスの溝の大きさ(形の大きさ)には規格があり、#1、#2といった表し方をします。
+1、+2とも書きますね。
読み方は、1番、2番と読みます。
数字が大きくなっていくにつれてプラスの形が大きくなり、逆に数字が小さくなるとプラスの形も小さくなります
おおよそ、M3(直径が3mm)以上のねじは#2、それより小さいねじは#1です。
M6(直径が6mm)以上のねじでは#3が多いですが、DIYでM6より太いねじを使うことはあまりないので、参考程度に覚えておきましょう。
そのため、DIYで使うねじはそのほとんどが#2のねじです。
プラスドライバー
プラスねじを回す工具は、プラスドライバーを使います。
プラスドライバーは最も有名な工具の1つです。
プラスドライバーも、プラスねじと同様に#1、#2というように番号がついています。
注意したいのは、必ずねじの番号に合ったプラスドライバーを使いましょう。
違う番号のドライバーを使うと、ねじが回せなかったり、最悪の場合はねじを潰して(なめて)しまいます。
#1のねじに#2のドライバーを使おうとした場合、ねじを回すことができません。
なぜなら、#2のドライバーの方が大きいため入らないからです。
#2のねじに#1のドライバーを使った場合、この時にねじを潰してしまうことが多発します。
ドライバーの方が小さいため入りますが、上手く回すことはできません。
無理に回そうとすると、ねじ山を潰して(なめて)しまいます。
こうなってしまうと大変なので、必ずねじのサイズに合ったドライバーを使うことが必要です。
そのため、新品のねじを買った場合には必ず対応するドライバーを確認しましょう。
先にも上げたようにM3より細いと#1、M3以上M6未満は#2、M6以上は#3が多いですが、例外もあるので確認をしておいた方が無難です。
もしもサイズの分からないねじを回す場合、まずは#2を使うことをおすすめします。
#2がぴったりはまればそのまま使い、もし入らなかったら#1です。
ぶかぶかだったら#3ですね。
ねじを潰してしまうと面倒なことが多いので、プラスドライバーのサイズの選択には注意しましょう。
マイナスねじ
マイナスねじも、その名の通りマイナス形のへこみがあるねじです。
以前は家具や家電にも多く使われてきましたが、最近はもっぱらプラスねじの方が多く使われています。
そのため、近年は見る機会が減ってきています。
マイナスねじにはプラスねじのような番手はありません。
ねじの太さが増えるにつれて、マイナス溝が太くなっていきます。
マイナスドライバー
マイナスネジを使うための工具がマイナスドライバーです。
マイナスドライバーは、プラスドライバーのように#1、#2といった番手で分けられることは少なく、マイナス溝の幅で分けられることが多いです。
例えば-6のマイナスドライバーと言えば、先端のマイナス部分の幅が6mmのマイナスドライバーということです。
この太さのマイナスネジにはこの幅のマイナスドライバーという明確な基準はありませんが、おおよそー5~ー6くらいのマイナスドライバーを一本持っておけば、ほぼ全てのマイナスねじ(めがねなどの精密ねじは除く)に対応できるはずです。
六角ねじ
六角ねじは、頭が六角形のねじです。
六角ボルト、または単にボルトとも言います。
上のプラスねじやマイナスねじに比べて太いねじで使われることが多く、強度が必要な所に使用されます。
大きいものでは、建物や、橋などの構造物でも使われます。
スパナ・メガネレンチ・モンキーレンチなど
六角ねじを回す工具には、スパナ、メガネレンチ、モンキーレンチなどがあります。
それぞれの特徴、メリット、デメリットや、使い分けを紹介すると一つの記事になるボリュームなので、別記事で紹介しています。
特殊ねじ
最後に特殊ねじについて紹介します。
特殊ネジは、上の3種類のねじ以外の形をしたねじを指すことが多いです。
特殊ネジは特殊な工具を使わないと外せないため、装置の危険部分などのうっかり外して欲しくない場所や、貴重な部品をいたずらで外されたくない場所などに使います。
特殊ねじと言っても色々な種類のねじがありますが、代表的なネジとしては、ヘクサロビュラねじやワンサイドねじがあります。
ヘクサロビュラねじは、六角形の星型のような形をしたねじです。
中央に丸い出っ張りがあるタイプのものもあります。
ヘクサロビュラねじはアメリカで発明され、「トルクス」という商品名がつけられました。
そのため、「トルクス」という名前のほうが有名かもしれません。
車のナンバープレートの盗難防止ネジとして使われることも多く、見た目のデザインの凝ったものも販売されています。
プラス、マイナスドライバーで回すことはできず、締めるにも外すにも専用の工具が必要です。
専用の工具といっても、アマゾンなどでは数百円〜で購入することができるため、工具の入手のしやすさで考えると特殊ねじの中ではそこまでセキュリティー性は高くありません。
ワンサイドねじは、その名の通り締める側には簡単に回すことができ、外す側には専用の工具が必要なねじです。
締める側にはマイナスドライバーを使うことで回すことができます。
このワンサイドねじも専用工具があれば外せますが、専用工具が1万円近い価格となっています。
そのため、専用工具の価格で比べるとヘクサロビュラねじに比べてセキュリティー性の高いねじとなっています。
ねじを回すときに注意すべきポイント
ここまで、よく使われる工具3種類 + 特殊工具について紹介してきました。
ここからは、どのねじにも共通するねじを回すときに注意すべきポイントを紹介します。
ねじを回すときに注意すべきポイントは、ずばり「ねじの頭を潰さないこと」です。
ねじの頭を潰してしまうとそれ以上回すことができなくなり、外すことも、締めることも出来なくなってしまうからです。
特に締まっているねじを潰してしまった時が最悪で、外すことが大変難しくなってしまいます。
そうならないように、ねじを回すときは頭を潰さないように注意しましょう。
そのために意識するべき大切なことは、「ドライバーの空回りを防ぐ」ことです。
具体的には、次の3つのポイントを意識することでドライバーの空回りを防ぐことができ、ねじの頭を潰すことを減らすことができます。
ねじに合った工具を使う
ドライバーをしっかりと押し付ける
ねじは回さずにナットや材料側を回す
この3つのポイントの詳しい解説と、もしもねじの頭を潰してしまった時の具体的な対処法はこの記事で詳しく解説しています。
まとめ
今回はねじの頭のへこみの形(プラス・マイナスなど)と回すための工具、またねじを回すときに注意すべきポイントについて紹介しました。
プラス・マイナスねじについてはより実践的な内容、また特殊ねじについてはあまり見かけないねじで新しい発見もあったかと思います。
このブログでは、DIYについての知識やポイント、知って得する情報について紹介していきます。
一緒に学んで、楽しいDIYにしましょう。
かめとんぼ
参考記事
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