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【コーススレッドvsスリムビス】DIYのビスの種類の選び方【半ねじvs全ねじ】

ビス・木ねじ

こんにちは

かめとんぼです。

今回は、DIYにおすすめのビスの種類コーススレッド」「スリムビス」と、コーススレッドを使うなら知っておきたい「半ねじ」「全ねじ」の違いについて解説します!

かめとんぼ

DIY歴15年の20代サラリーマン・メカエンジニアです。
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この記事で分かること

DIYのビスの種類の選び方

ビスの種類コーススレッド&スリムビス

DIYでコーススレッド&スリムビスがよく使われる理由

半ねじとは 全ねじとは

ビス(木ねじ)選びの5ステップ

DIYで木工作品を作る時の最初の難関として、ビス(木ねじ)選びがあります。

ホームセンターでビス(木ねじ)コーナーを見てみると様々な形・材質があり、どれを選べばいいか迷ってしまうことも。

そこでこのブログ「DIYの1から10まで」では、DIYのビス選びの手助けができるよう、ビス選びの5つのステップについて紹介しています。

今回はこの5つのステップの中でも、1番&2番目のステップであるビスの種類について詳しく見ていきます。

ビス(木ねじ)の種類とは??

初心者の方には「ビスの種類??」という方も多いかと思いますが、実際にホームセンターに行ってみるとこのような種類を目にすることができます。

コーススレッド

スリムビス

・タッピング

・軽天ビス

(・コンクリート用ビス)

(・鉄鋼用ビス) などなど

このように多くの種類があり、またパッケージだけではどの種類を使えばいいかも分かりづらいため、多くのDIY初心者の方々が頭を悩ませています。

そこでこのブログでは、そんな分かりづらいビスの種類の選び方として以下の方法を推奨しています。

厚さ20mm以下の薄い木材 → スリムビス

それ以上の厚さの木材 → コーススレッド

この方法を使っていけば、小さな木箱から庭のウッドデッキまで、もうビスの種類選びで迷うことなしです。

ここからは、「コーススレッド」・「スリムビス」の具体的な特徴やメリット、またコーススレッドの「半ねじ」「全ねじ」の違いについても紹介していきます。

それでは順に見ていきましょう。

コーススレッドとは?

コーススレッドはビスの中でも強力に&速く打つことを重視したビスで、ねじ山の形に特徴があります。

コーススレッドを英語で書くと「Coarse thread」となり、直訳すると

coarse → 粗い

thread → ビス

つまり、「ネジ山の間隔の粗いビス」となります。

この特徴から、次に紹介するように色々なメリットがあり、木工DIYや実際の家づくりの現場でも多く利用されています。

ホームセンターやネット通販などDIYに関係するショップではどこでも購入することができる、非常に身近なビスです。

コーススレッドの特徴

コーススレッドには、大きくこの2つの特徴があります。

強力に締め付けられる&抜けにくい

締め付けスピードが速い

順に見ていきます。

強力に締め付けられる&抜けにくい

コーススレッドは、先ほど挙げた「ネジ山の間隔が粗い」という特徴に加えて「ネジ山の高さが高い」という特徴があります。

この2つから、コーススレッドは木材にしっかりと食い込むことで強力に締め付けることができ、また抜けにくくなっています。

締め付けスピードが速い

「ネジ山の間隔が粗い」ことから、ビスを1回ししたときの木材に入り込む長さが長くなっています。

そのため、少ない回転数で締め付ける事ができ、速いスピードで締め付けが可能です。

半ねじとは? 全ねじとは?

ここまでコーススレッドの特徴について見てきましたが、もう一点解説しておきたいポイントがあります。

それは、コーススレッドには「半ねじ」「全ねじ」の二つの種類があるという事です。

それぞれ、「半ねじのコーススレッド」「全ねじのコーススレッド」といった呼び方をします。

2つの見分け方は簡単で、ネジ溝が先端半分だけについているのが半ねじ、全体についているのが全ねじです。

DIYには半ねじがおすすめ

半ねじと全ねじの2つの違いについて、初めに結論を言うと「半ねじ」の方が木工DIYには適しています。

その理由は、

半ねじは2つの木材を締め付けた時に木材同士の間に隙間ができにくい

ためです。

この理由について、図も交えて説明します。

図は、2枚の木材を「半ねじのコーススレッド」と「全ねじのコーススレッド」で締め付けている途中です。

うっかり上の木材を押さえつける力が弱くなってしまい、木材同士の間に隙間が出来てしまっている状況です。

DIYでもよくある状況ですね。

ここからさらにビスを打っていくとこうなります。

ビスの頭と木材が同じ面に来ました。

さらに打っていくとどうなるでしょうか。

ここで違いが出ました。

半ねじでは木材がくっついて、全ねじではくっつきませんでした。

この理由は、半ねじでは上半分にねじ山が無いので、上の木材とねじは空回りします。

この時、下半分のねじ山は下の木材に入り込んでいくので、結果的に木材がくっつきます

一方、全ねじでは上半分も下半分もねじ山があるので、半ねじのように下の木材だけが動くことはできずに、木材同士の隙間が縮まりません。

無理に打ち込んだ場合は、隙間を保ったままビスが入っていきます。

これが半ねじと全ねじの違いです。

つまり、

半ねじは2つの木材を締め付けた時に木材同士の間に隙間ができにくい

ということになります。

図を使いながら説明してきましたが、正直上手く伝えられていないかもしれません。

そんな場合も、「DIYには半ねじのコーススレッド」と呪文のように唱えてみると覚えられるかもしれませんね。

一点注意しておきたいのは、長さが40mm以下くらいの短いコーススレッドの場合、全ねじのみの場合があります。

そんなときは全ねじを使って、木材に隙間ができないようにしっかり抑えながら打ちましょう。

難しければ、クランプを使うと抑える作業を簡単に行えます。

スリムビスとは?

続いて、スリムビスについても見ていきます。

スリムビスは名前の通り全体的に細いビスで、こちらもDIYで特に薄い板を接合する時によく使われます。

コーススレッドと同様に、ホームセンターやネット通販などDIYに関係するショップではほぼどこでも購入することができ、とても身近なビスです。

スリムネジも打ち込みを簡単にすることを狙ったネジで、次に挙げるような特徴があります。

スリムビスの特徴

スリムビスには大きくこの2つの特徴があります。

コーススレッドよりスリム(細い)

先割れがある

順に見ていきます。

コーススレッドより細い

名前の通り、スリムビスはビスの中でも細いビスです。

上で紹介したコーススレッドより細く、打ち込んだ木材が割れにくくなっています。

先割れがある

先割れ」とは、ビスの先端が斜めに切ってある形状のことです。

斜めに切ることが先端が鋭角に尖った形状になり、木材に打ち込むときに入りやすくなります。

打ち初めにビスが木材にしっかり食い込むため、ビスがずれてしまうことが少なくなり、失敗が少なくなります。

この先割れのおかげで、「下穴が不要」と紹介している所もありますが、かめとんぼとしては下穴は余裕があるならぜひ開けて欲しいと思います。

先割れがあることで木材が割れにくくはなりますが、経験上、割れる時は割れます。

一度木材が割れてしまうと元に戻すのは不可能に近いので、時間、体力に余裕をもって、下穴をしっかり開けて打って欲しいと思います。

スリムビスを使うべき場面

スリムビスの特徴について紹介してきましたが、最後にスリムビスを使うべき場面を整理しておきましょう。

スリムビスを使うべき場面は、ずばり薄い木材を打ち込むときです。

逆にその他の場面はコーススレッド一択ですね。

スリムビスは特に、1×4材などの厚さが20mmより薄い木材に打つときには重宝します。

1×4材などの薄い木材の端にビスを打つと、木材が端から割れてしまう心配があります。

スリムビスは特に木材の端にビスを打つ時はとても有効で、スリムビス最大の特徴の「スリム」という持ち味が生きてきて、木材を割らずに打つことができます。

スリムビスはコーススレッドより少し値段が高いですが、1×4材などの厚さが20mm以下の木材の端にビスを打ちたいときは、ぜひスリムビスを使いましょう。

まとめ

今回は、ビスの種類の選び方として「コーススレッド」と「スリムビス」、そして「半ねじ」「全ねじ」の違いについて解説しました。

もう一度、選び方を確認しておきましょう。

厚さ20mm以下の薄い木材 → スリムビス

それ以上の厚さの木材 → コーススレッド

この選び方を覚えておけば、ビスの種類選びは問題なしです。

このブログでは、他にもビスの材質最適長さなどの種類、選び方について、DIY初心者にも分かるように徹底的に解説しています。

特にDIY向けのビス選びについては一番わかりやすいサイトを目指して日々改良をしています。

その他にも、DIYについての知識やポイント、知って得する情報について紹介していきます。

一緒に学んで、楽しいDIYにしましょう。

かめとんぼ

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