こんにちは
かめとんぼです
今回は、塩ビパイプを簡単&きれいに切る工具、「塩ビカッター」を紹介します。
塩ビカッターとは
塩ビカッター(エンビカッター)とは、その名の通り塩ビパイプを切るための工具です。
パイプカッターや、チューブカッターと呼ばれたりもします。
塩ビパイプは水道の配管などに使われるプラスチックのパイプですが、近年はその安さ、軽さや加工のしやすさから、DIYで使われる事も増えてきています。
DIYでは、棚や収納ラックの骨組みによく使われます。
塩ビカッターはその塩ビパイプを切ることに特化した工具です。
塩ビカッターが必要な3つの理由
塩ビパイプを切るのに専用の工具を使う必要があるのか、疑問に思う人もいるかと思いますが、ここでは塩ビカッターが必要な3つの理由を紹介します。
1.断面がきれいに切れる
2.切りくずが出ない
3.簡単、力いらず
断面がきれいに切れる
1つ目の理由は、断面がきれいに切れるということです。
塩ビパイプは「塩化ビニル樹脂」という素材でできています。
この樹脂は非常に固く、破損しにくいというメリットがあります。
そのメリットの裏返しとして、加工、特に切るときには非常に大変です。
はさみやカッターナイフでは切断することはほぼ不可能と言ってもいいでしょう。
木材用のこぎりで切ると、なんとか切断することはできるかと思いますが、何度も刃が往復して断面はざらざらになります。
断面がざらざらで時にはトゲのようなバリが出ることもあり、加えて材料が硬いのでバリも取れにくく、非常にやっかいです。
その点、塩ビカッターは塩ビ管の固さにも負けない刃が使われており、また少ない切断回数で切ることができるため、断面が非常に綺麗に切ることができます。
断面を綺麗に切ることができれば、見た目的にも機能的にも、またケガを防ぐという意味でもメリットがあります。
切りくずが出ない
塩ビカッターが必要な理由の2つ目として、切りくずが出ないというメリットがあります。
塩ビカッターを使って塩ビパイプを切れば、切りくずはほとんど出ません。
刃の往復回数も少なく、加えて少ない回数でスパっと切るため、切りくずが出ることなく切断することができます。
簡単、力いらず
塩ビカッターが必要な3つ目の理由として、簡単に、力がいらずに切断ができるというメリットがあります。
先に説明したように塩ビパイプは硬い材質で出来ていますが、塩ビカッターはその固さに打ち勝つための、十分な切れ味を持っています。
加えて、後に解説するようにラチェット式、回転式など、強い力や力を長くかける必要のない機能が使われており、女性でも簡単に、力をかけることなく切断が可能です。
他の刃物ではだめな理由
ここまで塩ビカッターが必要な3つの理由を説明してきました。
ここからはそれに加えて、塩ビパイプを切るのにのこぎりや他の刃物ではいけない理由を解説します。
1.すべる
2.断面がざらざらになる
3.切りくずが出る
4.刃が悪くなる
すべる
1つ目の理由は、切るときに塩ビパイプがすべることです。
塩ビカッターが優れているのは、「塩ビパイプを切る」という機能はもちろん、その前提となる「塩ビパイプをしっかりと掴んで固定する」という機能があるためです。
実際に塩ビパイプを触ったことがある方には分かると思いますが。塩ビパイプの表面は非常にツルツルです。
塩ビパイプにのこぎりを当てるのと、木材にのこぎりを当てるのでは、訳が違います。
そのツルツルの表面に刃物をあて、うっかり滑らせてしまった場合には、塩ビパイプに傷がついてしまったり、ケガをしてしまう場合もあるでしょう。
断面がざらざらになる
上の塩ビカッターが必要な理由の1でも紹介したように、塩ビパイプを木材用のこぎりなどで切ると、何度も刃が往復して断面はざらざらになります。
塩ビカッターを利用して断面を綺麗に切ることができれば、見た目的にも機能的にも、またケガを防ぐという意味でもメリットがあります。
切りくずが出る
木材を切るときも切りくずは出ますが、塩ビパイプを木工用のこぎりなどを使って切った時に出る切りくずはさらに厄介です。
硬さがあるため踏むと痛く、また小さいトゲのような形となることもあります。
庭に切りくずが飛び散った場合は、ねずみ色や黒色の人口色で目立ち、さらに土には返らないためしっかりと掃除する必要があります。
刃が悪くなる
先にも紹介したように、塩ビパイプは非常に硬い材質で出来ています。
そのため、木工用のこぎりなどで切ると、のこぎりの刃を悪くしてしまう場合があります。
塩ビカッターのタイプ
ここまで読んでいただくと、「塩ビパイプの切断には塩ビカッターがGOOD」という理由が分かっていただけたかと思います。
そうなると気になってくるのは、
・どういう塩ビカッターが使いやすいのか
・自分の使い方合った塩ビカッターはどれなのか
という事でしょう。
実は、塩ビカッターには、いくつかのタイプがあります。
DIYで使うための最低限の機能を持った安価なものから、プロが使うための高性能な高価な物まで、ユーザーが選べるようになっています。
初めての塩ビカッター選びで迷うことが無いよう、ここではDIY使いでの候補になる2つのタイプについて紹介します。
1.ラチェット式
2.回転式
ラチェット式
ラチェット式はハサミのような形をしており、何度か力を掛けることで塩ビパイプを切断します。
ラチェットは、「一方向には周り、逆方向には空回りする」という構造です。
一度力を入れると離してもてもその状態がキープされ、さらに力を加えるとまたその状態でキープされ・・・という構造のことを表します。
そうなることで、弱い力でも回数を重ねることで力が積算されていき、最後には塩ビパイプを切ることができます。
ラチェット式の塩ビカッターはこの構造を利用して、硬い塩ビパイプを弱い力で切ることを可能にしています。
回転式
回転式は、塩ビパイプにはめて、切断したい部分に刃を当ててクルクルと回転させることで切断します。
少しずつ塩ビパイプに傷をつけていき、切断するイメージです。
2つのタイプのまとめ
2つのタイプの特徴をまとめました。
ラチェット式
・はさみと似ており初心者にも使い方が簡単
・弱い力で切断できる
・回転式に比べて少し高価
回転式
・一番多いタイプ
・細いパイプ(~直径20mm)は少し切断しにくい
・ラチェット式に比べて安価
この2つのタイプを比べると、やはりラチェット式をおすすめしたいです。
その理由としては、やはり使い方がイメージしやすく簡単なことです。
DIYは、思いついた時に簡単に始められることがメリットであると思っています。
そのためにも、使い方がイメージしやすく、説明書やネット検索無しでも気軽に簡単に使えるラチェット式をおすすめしています。
おすすめの塩ビカッター
ここからは、ラチェット式のおすすめの塩ビカッターを紹介します。
国産メーカー「MCC」の「エンビカッタ VC-42ED」です。
MCCは日本で初めて塩ビカッターを作った老舗で、日本名では「松坂鉄工所」という三重のメーカーです。
このエンビカッタ VC-42EDの特徴はさまざまありますが、特に優れているのは刃です。
職人さんの手で熱処理、仕上げ加工がなされた刃は、切れ味、持久力が高く、愛用するプロも多くいます。
また、DIYで工具箱にも簡単にしまえるように、ボディーがコンパクトになっている点や、誰でも簡単に使えるよう、ハンドルを開けば自動で刃が開くワンタッチオープン機能がついている点が、DIYで使うのにGOODなポイントとなっています。
また、長期的に使うことで刃の切れ味が落ちてきた場合に、専用の替え刃が販売されていることも心強い点です。
刃の切れ味や持久力、使いやすさを総合的に考えると、自信をもっておすすめできます。
まとめ
塩ビカッターとは?という基礎のところから、塩ビカッターの必要な理由、おすすめの塩ビカッターまで順に解説してきました。
正しい道具を知って使うことで、物の出来栄えや作業・片付けの楽さ、またケガ防止にもなり、メリットづくめです。
一緒に勉強して、DIYを楽しみましょう。
かめとんぼ
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