こんにちは
かめとんぼです。
今回は、長さを測る時に使うDIYの必須アイテム「コンベックス」について解説します。
コンベックスとは?
コンベックスという名前を聞き慣れない人も多いかと思いますが、メジャー、巻き尺などの仲間の長さを測る道具のひとつです。
先端を引っ張るとテープ状の金属が出てきて、長さ・距離を測りたいところに当てて測ります。
DIYの中では、後から紹介するように木材の長さを測ったり家具・家電を設置する場所を測ったり、いろいろな「長さを測る」場面で使う無くてはならない工具の1つです。
そんなコンベックスですが、長さを測る工具と言っても奥が深く、用途、使う環境などによっていろいろな種類があります。
DIYで使う比較的シンプルなタイプのものから、大工さんなどのプロが使う便利な機能が沢山ついたものまで、いろいろな種類があります。
そこで今回は、コンベックスの基礎としてメジャー・巻き尺との違いやコンベックスを使う場面、またコンベックスの色々な機能について紹介します。
最後には、そのような数ある機能の中でDIYには欠かせないものをだけを絞りこんだ、おすすめのコンベックスを紹介します。
それでは順に見ていきましょう。
メジャー、巻き尺との違い
コンベックスの機能、特徴を見ていく前に、混同しがちなメジャー・巻き尺との違いについて解説しておきます。
そもそも英語のコンベックス(convex)は、「凸状の」という意味です。
コンベックスのテープの部分を引き出してよく見ると、テープの幅の中央の部分が盛り上がったアーチ状の形をしていることが分かります。
こうすることで長く伸ばしても折れにくくなっており、この凸状の形がコンベックスの名前の由来となっています。
コンベックスのメジャー、巻き尺との違いは、一番わかりやすいのは材質の違いでしょう。
コンベックスは金属製であることが多く、引っ張り出すと自然とまっすぐに伸びて行きます。
そのため、コンベックスのメリットとして、木材などの長いものでも一人で長さを測ることができます。
それに対して巻き尺は、布やプラスチック繊維の材質が使われます。
引っ張り出しただけでは自立しないため、両側を持って測る必要があります。
巻き尺のメリットしては、柔らかく、曲がった部分でも測ることができるため、ウエストを測るときなどに使われます。
そして、一番よく使われる「メジャー」という言葉は、このコンベックスと巻き尺を合わせた「長さを測る道具」と言う意味で使われることが多いです。
そのためメジャーと言うと金属製のコンベックスも、布、プラスチック繊維の巻き尺も両方表すため、ホームセンターなどで人に聞く時には、コンベックスと巻き尺の違いをしっかりと覚えておくことが大切です。
コンベックスを使う場面
コンベックスはDIYはもちろん、引っ越しや模様替え、普段の生活の中で使うこともあります。
ここでは、そんなコンベックスを使う場面について見ていきましょう。
よくある場面は、次の5つです
木材の長さを測る
作った作品を置く場所を測る
家具・家電を置く場所を測る
部屋の模様替え
引っ越し
順に見ていきます
木材の長さを測る
DIYの中で一番使われる使い方は、この木材の長さを測るという使い方です。
木材の長さを測ると言っても、カットする位置を決めるために測ったり、カット後に正しい寸法で切れているかの確認をしたり、使う木材の長さが何種類かある場合には、どの木材を使うか確かめる場合にも使います。
作った作品を置く場所を測る
例えばDIYで棚を作る場合には、自分が置きたいところにピッタリ合ったサイズの棚を作りたいですよね。
そのような場合には、コンベックスを使って置く場所のサイズを測ることが必要です。
置きたい場所のサイズを自分で測って、その大きさで作れば、自分の家にぴったりの世界に1つだけの棚を作ることができます。
家具、家電を置く場所を測る
DIY以外の例としては、家具、家電を購入するときにもコンベックスを使います。
よくある例は、冷蔵庫を買い換える場合でしょう。
冷蔵庫は食器棚や壁の間のスペースに収納していることが多く、買い換える場合にはそのスペースに合ったサイズの冷蔵庫を購入する必要があります。
購入前にあらかじめコンベックスを使って設置するスペースの測定をすることで、新しい冷蔵庫選びをスムーズに行うことができます。
部屋の模様替え
部屋の模様替えのときにも、コンベックスは活躍します。
例えば、机の向きを変えて空いているスペースに入れたいときや、敷いてあるカーペットを動かすときに、移動したい物と、移動先の場所を測って確認します。
あらかじめコンベックスを使って測っておくことで、動かしてからうまく配置できないということを防ぐことができます。
引っ越し
最後に例として挙げるのは、引っ越しの時です。
これは上に挙げた家具・家電を買うときや、模様替えをするときの合体したような使い方です。
コンベックスを使ってあらかじめ新しい部屋のサイズを測って、古い家から運んだり新しく購入したりする家具・家電をどこに置くかを考えておけば、やることが多くなりがちな引っ越しのなかで無駄な作業を減らすことができます。
コンベックスの色々な機能
このように、いろいろな状況で使われるコンベックスですが、近年はより便利に、楽に使えるように様々な機能がついているものがあります。
そこでここでは、コンベックスの基本的な性能、見るべきポイントや、便利な機能について、次の5つの項目を紹介します。
長さ
ストッパー
テープ・ケースの材質
ケースの耐衝撃性
その他
それぞれの項目について見ていきましょう
長さ
コンベックスの長さは、短いものだと1mのものから10m程度のものまであります。
その中でかめとんぼ的には、3.5m ~ 5.5mくらいのものがおすすめです。
実際に5.5m目いっぱい使って測ることはほとんどありませんが、カーペットやカーテンの幅を測ったり、少し大きい物を作るときに心に余裕ができます。
5mのコンベックスが1mのコンベックスより5倍も値段が高いという事は無いので、実用より少し長めの3.5m ~ 5.5mくらいのものがおすすめです。
ストッパー
コンベックスの中には、外側のケースにストッパーが付いており、テープを出した状態で固定できるタイプのものがあります。
かめとんぼ的には、絶対にストッパーのあるタイプがおすすめです。
ストッパーがあれば、テープを伸ばした状態でキープができるため、一人で長さを図る場面や、コンベックスから手を離して全体を確認するなどの場面に役立ちます。
例えば木材を切る時には、コンベックスを引き出してストッパーで固定して木材の上に置きます。
こうすることで、コンベックスから手を放して自由に目印を書くことができます。
テープ・ケースの材質
コンベックスのテープには、主に炭素鋼と呼ばれる金属が使われます。
炭素鋼はばねや刃物などにも使われる材料で、曲げ、折れなどに対する強度と、巻き戻すための柔軟性を持った材質です。
また、一部のコンベックスでは、ステンレスなどの錆びにくい材質も使われます。
屋外でも特に雨の当たる現場や、海の近くの作業場で使われることが多いですが、DIYをする中ではめったにお目にかかることはないでしょう。
ケースの材質は、多くの場合はプラスチックの樹脂が使われます。
これは、落としたときに割れない堅剛さと、金属には無い耐衝撃性をもつ必要があるからです。
一部のコンベックスからは、ケースにアルミニウムを使ったタイプもラインナップされており、使っていくと次第に味のでる男心をくすぐるコンベックスとなっています。
ケースの耐衝撃性
ケースの耐衝撃性も、コンベックス選びの大切な要素の1つです。
コンベックスはDIYをする中でも使う頻度が高いため、その分落として壊してしまうリスクも高まります。
特に本職の大工さんでは高い場所から落としてしまったり、動く時に腰につけたコンベックスがどこかに当たってしまうなど、ぶつけて壊してしまう場合がたくさんあります。
そのため、各メーカーはコンベックスの耐久性には力を入れており、丈夫さを求めたモデルは各社がしのぎを削っています。
DIYの観点から言うとある程度の耐衝撃性は必要ですが、メーカーから出ているトップレベルの耐衝撃モデルは必要無いんじゃないかなと思います。
もちろん丈夫さが合った方がいいのはもちろんですが、DIYで使う頻度を考えると、先端のフックを守るガード部分と、本体を守る樹脂のケースがついていれば十分かなと思います。
その他
その他のコンベックスの特徴的な機能として、まずはテープに注目してみましょう。
多くのコンベックスは、テープの45cmのところに目印が打ってあることがあります。
これは、よく使う板材のサイズである1820×910の半分の所に印を打つときに、分かりやすいためです。
また、金属のテープは雨風によく当たると錆びてしまうことがありますが、その対策としてテープにコーティングをして、錆び、汚れに対して強くなっているタイプもあります。
また、先端のフックに磁石を付けて、フックを金属部品にくっつけられるようにしたタイプや、腰袋から落とさないための丈夫なストラップがついたモデルも発売されています。
おすすめコンベックス
コンベックスのいろいろな機能、ポイントを見てきましたが、それらの中で必要な機能に絞った、DIYや普段使いに合ったおすすめのコンベックスを紹介します。
このブログでおすすめするのはこのコンベックスです。
正直、コンベックス選びに迷ったらこれ一択です。
業界大手のタジマ製で、長さは5.5m、ストッパー付と選ぶときのポイントを満足しています。
また、初心者には不要な頑丈過ぎる外側ケースやごっつい落下防止ストラップはついていません。
コンベックスあるあるの、落としてフックを曲げてしまうことを防ぐため、収納したときにフックが隠るようにカバーがついていることもポイントです。
十分な機能がついて、かつ余分すぎる機能も付いていない、コスパの合ったおすすめのコンベックスです。
まとめ
今回は、長さを測る時に使うDIYの必須アイテム「コンベックス」について解説しました。
DIYだけでなく、家具・家電の購入時や部屋の模様替えなど、1つ持っておくと普段の生活でも便利さを感じられること間違いなしです。
このブログでは、他にもDIYについての知識やポイント、知って得する情報などについて紹介していきます。
一緒に学んで、楽しいDIYにしましょう。
かめとんぼ
参考記事
コメント