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ボルトの種類&締め付け工具を紹介 工具の使い分けも解説!

ビス・木ねじ

こんにちは

かめとんぼです。

今回は、代表的なボルトの種類と締め付け工具について解説します。

ボルトとは?

まず初めに、「ボルトってどれのことを指す?」ということを整理しておきましょう。

ボルト、ねじ、ビス、これは、人によって指す物が異なる場合があります。

「これのことを、あの人は”ねじ”って呼ぶけどこっちの人は”ボルト”って呼ぶよ・・・」

ということも多くあります。

ネットで調べても色々と定義しているサイトがあり、厳密な定義はない様です。

なので、「このブログでは、こうやって定義しているよ」という事を初めに説明しておきます。

このブログでは、ボルトをこのように定義しています。

ボルト:ねじ(ナットと対になって使うもの)の中で、頭が六角形のもの

この定義をベースに、この記事では解説をしていきます。

また、ほかのビスやねじとの関係はこんな感じです。

ねじ(木ねじ)やビスについてはこの記事で解説しています。

ここからの記事の中には厳密には頭が六角形ではないものも出てきますが、周辺知識としてあって困らないと思い入れました。

前置きが長くなりましたが、それでは順に解説していきます。

ボルトの種類

DIYでよく使うボルトは、この2種類です。

1.六角ボルト

2.キャップボルト

順に特徴を見ていきましょう。

六角ボルト

六角ボルトは、名前の通り(掴んで回す部分)が六角形をしているボルトです。

直径の太いボルトであることが多く、建物の基礎や、橋、構造物などでも使われる、非常に信頼性の高いボルトです。

DIYでも重いものを乗せるための棚や、あえて無骨さを求める場合に使うことがあります。

キャップボルト

キャップボルトは、頭の部分の外側が丸く、中に六角形の穴が空いているボルトです。

六角形ボルトに比べると少し細めのM4~M6くらいの物が多いです。

頭がプラスやマイナスのねじと比べると、工具と接する面が多いため締め付けや取り外しの際に頭をなめる(つぶしてしまう)心配が少なくなります。

そのため、ある程度締め付けの力が必要な場合に使われます。

このキャップボルトは、「外側が六角形のものがボルト」というこのブログでの定義から外れてしまいますが、内側が六角形なので少し多めに見てください。

ここからは、それぞれのボルトを締める工具について解説していきます。

六角ボルトの締め付け工具

六角ボルトの締め付けには、以下の工具を使います。

スパナ

メガネレンチ

ソケットレンチ

モンキーレンチ

順に詳しく見ていきましょう。

スパナ

スパナは、柄の両側についてるボルトの頭をはめる部分がコの字型をしている工具です。コの字の部分に六角ボルトをはめて使います。

工具の絵などでもよく書かれる、代表的な工具です。

六角形のボルトの頭に対し、2つの辺がスパナと接します。

ボルトに対して、直角にはめて使うことが特徴です。

ボルトの太さに合ったスパナがあるので、ボルトの太さを何種類か使い分けるときは合わせてスパナも何種類か用意する必要があります。

メガネレンチ

メガネレンチは、柄の両端についている、ボルトの頭をはめる部分が円形のレンチです。

柄と両側の円形が、ちょうど正面から見た眼鏡のフレームのように見えることからメガネレンチと呼ばれています。

円形の内側にはギザギザな歯がついており、ここが六角ボルトの頭にしっかりとはまって締め付けます。

六角形のボルトの頭に対し、6つの辺がメガネレンチと接します。

スパナと異なり、ボルトの上からはめて使用します。

ボルトの太さに合ったメガネレンチがあるので、ボルトの太さを何種類か使い分けるときは、合わせてメガネレンチも何種類か用意する必要があります。

ソケットレンチ

ソケットレンチは、外見が円形、内側が六角形をしている「ソケット」を使います。

ソケットを六角ボルトの頭にはめ、そのソケットに柄をつけてボルトを回します。

ソケットの内側は六角ボルトの頭にちょうどはまるサイズ、形をしており、ボルトとしっかりはまって締め付けます。

六角形のボルトの頭に対し、6つの辺がソケットレンチと接します。

メガネレンチと同じく、ボルトの上からはめて使用します。

ボルトの太さに合ったソケットがあるので、ボルトの太さを何種類か使い分けるときは合わせてソケットも何種類か用意する必要があります。

スパナ、メガネレンチと違いソケットの交換ができるので、柄は共用でソケットのみ揃える必要があります。

モンキーレンチ

モンキーレンチは、スパナの片側が可動式になったような工具です。ネジのような部分をクルクル回すと片側が動くので、六角ボルトの頭のサイズに合わせて調整します。

六角形のボルトの頭に対し、2つの辺がモンキーレンチと接します。

スパナと同じように、ボルトに対して直角にはめて使います。

上の3つの工具がそれぞれの太さのボルトに合ったサイズの工具を使う必要があるのに大して、モンキーレンチは異なる太さのボルトでも、ネジ部分を調整すれば使うことができます。

4つの工具の使い分け

六角ボルトを締めるための代表的な4つの工具を紹介しました。

ボルトを締めるために4つも(実際はもっとありますが)工具があるのには理由があり、それぞれ得意分野があります。

ここでは、スパナ、メガネレンチ、ソケットレンチ、モンキーレンチの使い分けを紹介します。

これらの工具は、実際に六角ボルトを締める状況によって使い分けます。

ボルトをしっかり掴みたいとき

作業スペースが限られるとき

ボルトの太さがいくつかあるとき

順に見ていきます。

ボルトをしっかり掴みたいとき

まずは、「ボルトをどれだけしっかりと掴めるか」という目線で見ていきましょう。

4つの工具の中では、メガネレンチソケットレンチがボルトをしっかりと掴むことができます。

その理由は、それぞれの工具が六角ボルトの頭の六角形の、いくつの辺を掴むことができるかを考えると理解できます。

それぞれの工具は、

6辺(メガネレンチ、ソケットレンチ) > 2辺(スパナモンキーレンチ)

というように六角ボルトの頭の掴める辺の数が異なっており、6辺が接するメガネレンチとソケットレンチが、最もしっかり掴むことができます。

そのため、しっかり掴んで強く締めたいときや、固く締まった六角ボルトを緩ませる時には、メガネレンチかソケットレンチが有効です。

作業スペースが限られるとき

次は、作業スペースの観点から見ていきましょう。

上にあげた4つの工具を、六角ボルトの頭にどうやってはめるかを見てみると、大きく2つのタイプに分かれます。

ボルトの頭に上から被せる・・・メガネレンチ、ソケットレンチ

ボルトの頭の側面にはめる・・・スパナ、モンキーレンチ

この2つのタイプは、周りの作業スペースによって使い分ける必要があります。

例えば凹んだ部分にボルトがある場合、横から工具を入れることができないので、頭に上から被せるメガネレンチかソケットレンチを使う必要があります。

例えば高さが十分にない場所にボルトがある場合、上から工具を被せることができないので、横から工具を入れるスパナかモンキーレンチを使用する必要があります。

ボルトの太さがいくつかあるとき

ボルトの太さがいくつかあるときは、モンキーレンチの一人勝ちです。

スパナ、メガネレンチ、ソケットレンチがそれぞれのボルトの太さにあったものを揃えなければいけないのに対し、モンキーレンチは一本で複数の太さに対応できます。

実際に六角ボルトを締める状況をみながら、4つの工具の使い分けを見てきました。

これらの使い分けから考えると、

よく使う太さのメガネレンチ or ソケットレンチ + モンキーレンチ

というのが最強の布陣かと思います。

よく使う太さはメガネレンチ or ソケットレンチで対応して、例外の太さにはモンキーレンチで対応する、と使い分けることで、少ない工具数でも快適に作業が可能です。

これらの使い分けを知れば、もはやDIY初心者とは呼べないかも知れませんね。

キャップボルトの締め付け工具

続いて、キャップボルトの締め付け工具を見ていきます。

キャップボルトを締める際には、六角レンチを使います。

六角レンチは、キャップボルトを締めるために断面が六角形になった工具です。

最も主流なのは、L字に曲がったタイプですが、ドライバー型などの六角レンチもあります。

L字型の六角レンチは大きめの家具などを買うと組み立て工具としてついてくることもあり、一度は目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

六角レンチは、いくつかの太さの物がセットで売られているものがほとんどです。

その中で、一本一本が独立して外せるものをおすすめします。

別のタイプで、すべてがストラップのように繋がっているものもありますが、作業するときに邪魔でめんどくさいです。

実際に使う時は一本で使う方が断然楽なので、六角レンチ選びの際は注意してみてください。

六角レンチの特徴

六角レンチの特徴を見ていきましょう。

特徴は大きくこの二つです。

L字の形

ボールポイント

L字の形

多くの六角レンチがL字になっている理由を解説します。

L字の形になっているのは、ボルトをきつく締める時、早く締める時に使い分けるためです。

ボルトを回し始めて、まだ動きも軽く、早く締めたいときは、L字の長い方をボルトに差します。

そして長い柄を指2本でクルクルっと回すことで、素早く回すことができます。

クルクル回して最後の仕上げに強めに締める時には、一度六角レンチをボルトから外し、今度はL字の短いほうをボルトに差します。

そして長い辺の先を持ってグッと締めることで、強い力で締めることができます。

ボールポイント

一部の六角レンチは、L字の長い方の先端が球状になっています。

これは、ボールポイントと呼ばれています。

ボールポイントの特徴としては、キャップボルトの穴に真っ直ぐ垂直に入れなくてもボルトが回せるというメリットがあります。

少し六角レンチが入れにくい場所にあったりする場合などに非常に有効です。

ただし、強い力で締めることには向かないので、最後の仕上げは短いほうで締めましょう。

ボルトを締める時に注意する点

六角ボルトとキャップボルトボルトの締め付け工具について説明しましたが、最後にどちらにも通ずる、ボルトを締める/緩める際の注意点を1つ紹介します。

それは、ボルトの頭をなめる(つぶしてしまう)ことに注意しましょう。

特に、固く締まったボルトの時ほど注意が必要です。

なめないようにするために必要なことは、工具をしっかりとボルトにはめる事です。

特にモンキーレンチやスパナなど、6辺全てを掴まない工具を使用するときには注意が必要です。

メガネレンチ、ソケットレンチでは、はまっていない状態で回すことは少ないですが、それでも強い力を掛ける前には注意しましょう。

もしも力をかけても動かなそうな気配がある場合、無理に回すことはせず、潤滑スプレーなどを使うことも大切です。

まとめ

この記事では、代表的なボルトの種類と、締め付け工具について解説しました。

それぞれのボルトの種類の特徴や、工具の特徴を知ることで、DIYが一層楽しくなります。

一緒に学んで、楽しいDIYにしましょう。

かめとんぼ

参考記事

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